6月5日から8日まで開催されるWRC第6戦のラリー・イタリア・サルディニアには68台がエントリー、そのうちRally1カーは12台が出場することが明らかとなったが、そのうちの1台はセバスチャン・オジエだったことが話題となっている。
オジエは開幕戦ラリー・モンテカルロで優勝を飾ったあと、3か月の休息をおいて前戦のラリー・イスラス・カナリアスで復帰して2位でフィニッシュしており、今週末のラリー・デ・ポルトガルでシーズン3戦目を走ることになっている。
オジエは今年もトヨタのパートタイムドライバーとして全14戦のうち半数程度の参戦をすることになると考えられていたため、彼がラリー・イタリア・サルディニアへの参戦を行い、3戦連続で走ることは意外にも見えるが、これでトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは3戦連続でフルメンバーによる5台体制のGRヤリスRally1でサルディニアに挑むことになる。
トヨタは、オジエとともに選手権をリードするエルフィン・エヴァンス、2度のワールドチャンピオンであるカッレ・ロヴァンペラをマニュファクチャラーノミネート、勝田貴元はマニュファクチャラーポイントの対象外となる。また、サミ・パヤリはいつもどおりトヨタのセカンドチームであるTGR-WRT2からの参戦となる。
ヒョンデ・モータースポーツは、トヨタの猛攻を食い止めるべく、サルディニアで過去2度の優勝経験をもつダニエル・ソルドを加えた4台のヒョンデi20 N Rally1を投入するとの報道もあったが、いつもどおりに、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナク、アドリアン・フールモーというフル参戦の3人のメンバーをマニュファクチャラーノミネートしてきた。
Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは4台のフォード・プーマRally1を投入、グレゴワール・ミュンスターとジョシュ・マクアリーンの2人をマニュファクチャラー登録する。さらにポルトガルに続いてマルティンシュ・セスクスが出場するほか、ジェントルマンドライバーのジョルダン・セルデリディスがサファリ・ラリー以来の出場を果たす。
WRC2選手権には34台がエントリー、選手権をリードするヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)は、スペイン出身のヤン・ソランス(トヨタGRヤリスRally2)やアレハンドロ・カチョン(トヨタGRヤリスRally2)といった強豪、そしてフィンランド出身のローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)、ミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、ラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRS Rally2)といった強豪から挑戦を受けることになる。
また、オリヴァー・ソルベルグ(トヨタGRヤリスRally2)、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRS Rally2)はこの一戦をポイント対象イベントとしてノミネートしていない。同じくTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかると山本雄紀もトヨタGRヤリスRally2を駆って出場を果たすが、彼らもここではチャンピオンシップには絡まない。