WRC2017/07/20

オジエがレッドブルF1をドライブ

(c)RedBull

(c)RedBull

(c)RedBull

 4度のワールドチャンピオンに輝いているセバスチャン・オジエが、少年時代の夢だったF1マシンのドライブを体験した。

 オジエは子どもの頃、F1ドライバーのアイルトン・セナに憧れていたと公言してきたが、彼はアスファルトのレースサーキットではなく、山岳ステージや雪と氷あるいはグラベルのステージなどを舞台とするラリーでキャリアをスタート、これまでにWRCで通算40勝、通算493回のステージ勝利を飾っている。

 しかし、これだけの輝かしい成績を挙げてきたにもかかわらず、まだ実現していなかったオジエの夢を叶えるべく彼のスポンサーであるレッドブルが素晴らしい舞台を用意した。

「子どもの頃、アイルトン・セナの走りに釘付けだった。もちろん彼が僕の憧れだったよ。もちろんいつかF1マシンを試すことを夢見てきたよ」とオジエは語った。

「レーシングドライバーにとって楽しむためには速くなければならない。F1はドライブできる最速のマシンだからね。もちろんレーシングドライバーなら誰でもいつか体感してみたいと思っているよ」

 舞台として用意されたのは、F1オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクだ。そして彼がドライブするレッドブル・レーシングRB7は、2011年に27勝を挙げてコンストラクターズチャンピオンを獲得し、セバスチャン・ヴェッテルが2度目のドライバーズチャンピオンを獲得したマシンだ。

 レッドブル・レーシングに所属していたことのある元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、V8エンジンを搭載し、時速325キロで走るマシンの手ほどきをオジエにするために、もう一台のF1マシンのステアリングを握ってコースを見せたあと、オジエは100kmのドライブを行った。

「今日は夢が一つ実現したよ、素晴らしく楽しく、そしてもちろん大きな発見があった。これまでに僕がドライブしたことのあるクルマとはまったく異なっていたよ。とても楽しかったし、実際にこのクルマはすごく速いが、すぐに非常に快適に感じることができたよ」

 オジエはF1のセッティングをいくつか試してみて、その違いは十分に彼を満足させたようだ。

「ほんの少しだけトラクションコントロールを試した。じょじょにトラクションコントロールを落として、最後は完全にオフして試してみたんだ。トラクションコントロールがなければ、クルマがどれほどナーバスなのか感じることができたし、それがないといかにスロットルをスムースで優しく操作しなければならないか感じることができたのは興味深かった。楽しんだよ!」