TOYOTA GAZOO Racingは、WRC開幕戦ラリー・モンテカルロにおいて、GRヤリスの特別仕様車「Sebastien Ogier 9x World Champion Edition」を発表し、開発中のプロトタイプを公開した。
オジエは昨年、歴代最多記録タイとなる9度目のWRCドライバーズチャンピオンを獲得、ラリーの歴史に新たな偉業を刻むことになった。
オジエは昨年、全11戦に参戦して6勝、10度の表彰台という圧倒的な成績を残し、最終戦ラリー・サウジアラビアで歴代最多記録タイとなる9度目のワールドチャンピオンを獲得することになった。オジエの勝利への執念、あらゆるコンディションで諦めない姿勢、限界を超えていく覚悟は、TGRが目指す姿そのものだとして、今回の特別仕様車は彼の偉業を称えるとともに、TGR-WRTを支えるファンへの感謝を込めて企画されたと説明されている。
「Sebastien Ogier 9x World Champion Edition」はGRヤリスのAero performance packageをベースに、オジエと開発した専用の四駆制御モード「SEB.」モードなど、オジエのこだわりの専用装備が多数盛り込まれている。
「SEB.」モードはでベース車の「TRACK」モードと置き換える形で採用されたものだ。前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にすることを狙い、前40:後60のトルク配分とした四駆制御モードとなっており、ドライバーと車両との一体感を高め、高速度域での車体コントロール性を向上させている。
また、ベース車の「GRAVEL」モードと置き換える形で「MORIZO」モードを備えています。トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)とし、制動時は必要分だけ拘束を緩める四駆制御モードとなる。モリゾウこと豊田章男会長がラリーで走り込んで導き出した駆動力配分をオジエが気に入り採用に至ったという。
内外装は、オジエが求める上質で落ち着いた風合いと、ラリーシーンでの機能性を両立してつくり込まれている。
ボディカラーには、TGRの2025年のモータースポーツ活動を象徴する専用色の「グラビティブラック」を新規開発、ホイールも同系色のマットブラックを採用している。
ブレーキキャリパーはオジエのシグネチャーカラーであるブルーとし、ラジエーターグリルはオジエの出身国であるフランス国旗をモチーフにしたトリコロール加飾が施された。
モータースポーツにおける操作性を追求して開発したステアリングホイールは、外形をひとまわり小径化し、ステアリングスイッチはラリーからの学びを得て、各種スイッチが独立した形状へと変更。ブルー、グレー、レッドの3色(トリコロール)のステッチが用いられている。
パーキングブレーキは縦引きを採用し、専用のグレーステッチ付き革巻グリップを採用、インテリアにはドライバーズチャンピオン獲得を記念した専用シリアルナンバープレートを装着している。
「Sebastien Ogier 9x World Champion Edition」は日本向けには2026年春以降に、スマートフォン用アプリ「GR app」を通じて抽選申し込みを開始し、100台限定で発売を予定。欧州の一部地域においても100台限定で発売される予定だ。