WRC2017/01/31

オストベルグ、フィンスコーグで6度目優勝

(c)Mad Ostberg

 2月9〜12日にかけて開催されるラリー・スウェーデンで2017年のWRCプログラムをスタートするマッズ・オストベルグは、その準備の一環として、先週末、同じスノーラリーとなるノルウェー選手権のKNA・ラリー・フィンスコーグに参戦し、優勝した。

 オストベルグはフォード・フィエスタR5を駆り、フィンスコーグで3連続勝利と通算6勝目を収めた。

 ラリー・スウェーデンの準備を兼ねて出場したオストベルグだが、簡単な勝利ではなかった。オストベルグはメカニカルトラブルを抱えただけでなく、WRCからのライバルであるオーレ・クリスチャン・ヴェイビーとエイヴィンド・ブリニルドセン(フォード・フィエスタR5)の2人と激しくトップを争い、最終的にヴェイビーと僅か5秒差で勝利を掴んだ。ブリニルドセンはヴェイビーからさらに0.3秒差で3位となった。

 日曜日にフィニッシュしたマッズは、次のようにコメントした。「僕たちはフロントデフが壊れた状態で一日中ドライブしなければならず、いくつかのステージではそれがタイムを失う原因となった。だが何とかライバルたちの前を維持することが出来たので、満足しているよ!」

「これはスウェーデンに向けて貴重な練習となったが、早くフィエスタWRCをドライブしたい。スウェーデンで良い結果を出すことが主な目標だ。チームは現在、マシンを組み立てるためにMスポーツに居る。僕たちはそのイカしたマシンに早く乗りたいとワクワクしながら待ち焦がれているんだ!」

 オストベルグ同様、ヴェイビーとブリニルドセンもまた、ラリー・スウェーデンのウォームアップとしてフィンスコーグに参戦した。彼らはスウェーデンでWRC 2のプログラムを開始する予定だ。

「この結果が僕の自信となることは間違いない」とヴェイビーは語った。「マッズは雪と氷のラリーにおいて世界で最も優れたドライバーの一人であり、その彼と僅か5秒差だったことは、僕にとって少し誇りだ。今日はエイヴィンドと素晴らしい戦いができた。0.3秒というのは、ここでは何メートルの差もないよ!」

 三菱ランサーエボリューション6.5で参戦したヘニング・ソルベルグは有力候補と考えられていたが、トランスミッションが壊れてSS2でリタイアとなった。またスバル・インプレッサWRX STIで出場した彼の息子のオスカー・ソルベルグは、SS3でパンクして順位を落として35位となっている。ラトビアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が地元のアンデルス・グロンダル(フォード・フィエスタR5)を破って5位でフィニッシュしている。