WORLDWIDE2018/01/22

オストベルグ、ブレーキ破損で母国開幕戦リタイア

(c)Adapta MS

(c)PTR

 ノルウェー選手権の開幕戦シグダルス・ラリーにアダプタ・モータースポーツのフォード・フィエスタWRCで参戦したマッズ・オストベルグはブレーキトラブルによりリタイアとなった。

 ラリー・スウェーデンにシトロエン・レーシングからのスポット参戦が決まったオストベルグは、新しいコドライバーであるトシュテン・エリクセンとともに実戦での準備を行うために20日に開催されたスノーコンディションのシグダルス・ラリーに挑んでいる。

 オストベルグは、新雪が積もったコースを一番手のポジションで走ったために雪かきに苦しんだが、SS4までに3つのベストタイムを奪って、ノルウェー期待のマリウス・アーセン(フォード・フィエスタR5)に対して24秒差をつけてラリーをリードする。しかし、彼はSS5を走行中に右フロントのブレーキディスクを破損、総合トップをキープしてステージをゴールしたが、ダメージがサスペンションに及んでいることからリタイアを決意することになった。

「SS5でブレーキディスクを壊したあと、サスペンションまで壊れてしまったんだ。これだけのリードをしていたのにリタイアするのはとても残念だが、1番手という走行のハンデがあったにもかかわらず、いい走りもできた。スウェーデンにむけていい準備になった。走りを楽しむことができたよ」とオストベルグは語った。

 オストベルグがリタイアしたこのステージでは、2位につけていたアーセンもメカニカルトラブルでリタイアとなり、あとロシアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)がリードを奪い、地元のアンデルス・グロンダル(フォード・フィエスタR5)に対して59.1秒という大差をつけて圧勝、2009年のP-G.アンダーソン以来となるノルウェー出身以外のドライバーの優勝を飾った。

 また、3位と4位にはヘニング・ソルベルグとオスカー・ソルベルグの親子が続くことになった。スウェーデンにフォード・フィエスタWRCでエントリーしているヘニングは、グループAの三菱ランサーエボリューションVIで参戦、ベストタイム1回を含む素晴らしい走りをみせて3位でフィニッシュ、オスカーは彼の義兄にあたるポントゥス・ティデマンドのチーム、PTRレーシングから出場、初めてのシュコダ・ファビアR5での参戦にもかかわらず、最終ステージでベストタイムを奪って4位でフィニッシュしている。