ERC2023/02/28

オストベルグ、MRFタイヤディーラーチームでERCへ

(c)ERC

 2020年にWRC2でチャンピオンに輝いたほか、元シトロエンやMスポーツ・フォードのファクトリーチームでの参戦経験をもつマッズ・オストベルグは、MRFタイヤ・ディーラーチームから2023年シーズンのFIAヨーロッパ・ラリー選手権に参戦することを発表した。

 2012年のWRCラリー・デ・ポルトガルで優勝し、これまでにラリーのトップレベルで18回の表彰台を獲得しているノルウェー出身のオストベルグは、MRFタイヤがサポートし、タガイ・レーシング・テクノロジーがプリペアしたシトロエンC3 Rally2で初のERCフルキャンペーンを展開する予定だ。

 オストベルグは、インドのタイヤチームの一員となることを楽しみにしており、自身の豊富な知識と経験を基に、コドライバーのパトリック・バースとともに、選手権に大きな影響を与えることができると信じている。

「シトロエンはよく知っているマシンだが、MRFタイヤとのパートナーシップは新しい要素で、とても楽しみだ」と35歳のオストベルグはFIAERC.comに語った。

「このようなモチベーションの高いブランドと一緒に戦えることは、僕にとっても大きなモチベーションになるし、一緒にいい結果を出したいと思っている」

 ERCに最後に参戦した2年前のラリー・ハンガリーでは最終ステージで勝利を収めたオストベルグは、初のERCタイトルにしっかりと照準を合わせており、ヨーロッパのトップドライバーとの戦いで自分の実力を証明したいと考えている。

「もちろん、チャンピオンを制したいと思っている。ERCに参戦できて本当にうれしい。昨年は大きな選手権には参加しなかったが、本当に楽しみだし、モチベーションも高い」

 チームMRFタイヤ代表のヴィヴェック・ポンヌサミーは、世界ラリー勝者のドライバーを獲得できたことに興奮していると明かした。「マッズがMRFタイヤ・ディーラーチームに加わることは、我々にとって大きな名誉であり、2023年シーズンに彼を迎えることができることに興奮している」

「彼のラリーでの実績がそれを物語っている。彼がステージで恐ろしい力を発揮してくれることは間違いないだろう。我々は一緒に働き、2022年にチームとして享受した大きな成功を基盤にさらに成功を積み上げていくことを楽しみにしている」