WRC2020/01/27

オストベルグ、WRC2開幕戦モンテで独走勝利

(c)Citroen

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 ラリー・モンテカルロのWRC2選手権は、マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 R5)が後続に3分31秒差をつけて勝利を飾り、タイトル獲得にむけて素晴らしいスタート切った。

 オストベルグは、金曜日のSS3でスライドして岩にヒット、タイヤ交換をよぎなくされることになったが、ライバルたちもこのトリッキーなコンディションのなかで同様のトラブルに見舞われたため、彼はその日の午後にはふたたび首位に浮上することになった。

 オストベルグは土曜日にハンドリング不調に見舞われながらも、2位で続くヒュンダイ・モータースポーツNのオレ・クリスチャン・ヴェイビー(ヒュンダイi20 R5)に57.4秒差をつけて最終日を迎えたが、ヴェイビーはSS14のクラッシュでリタイアしたために後続に3分以上に大差をつけて完全独走、最終ステージで観客の前でドーナツターンを決めて勝利を祝うことになった。

「僕たちは勝つためにここに来た。僕らのマシンがタイトルにむけていいペースを持っていることを証明できたと思う。僕らは誰よりも速かったし、優勝できてハッピーだよ」とオストベルグは語った。

 ヴェイビーがリタイアしたあとMスポーツ・フォードのアドリアン・フォーモウ(フォード・フィエスタR5 Mk2)が3分31秒差の2位でフィニッシュすることになった。彼は昨年のモンテカルロでWRCデビュー戦でWRC2で2位となって世界を驚かせたが、今年は木曜日の致命的なパンクのあと、7つのベストタイムを奪ってふたたび印象的な速さをみせてその結果を繰り返すことになった。

 ヒュンダイ・モータースポーツNのニコライ・グリアジン(ヒュンダイi20 R5)は凍結した初めてのモンテカルロのステージに手を焼きながらも手堅い走りで3位でフィニッシュしている。

 一方、プライベーターのためのWRC3は木曜日にナイトステージとして行われたSS1以降、がっちり首位をキープしてきたエリック・カミリー(シトロエンC3 R5)が、ニコラ・シアマン(シトロエンC3 R5)に対して1分21.8秒差をつけて圧勝することになった。

 カミリーは土曜日にブレーキに問題を抱えて大きく遅れたが、WRC2で優勝したオストベルグを上回る総合8位、RC2クラスでのトップフィニッシュを果たしている。

「素晴らしい結果になった。C3は驚くほど速いR5マシンだったよ。コドライバーのフランソワ-クサビエ・ブレシーにも感謝したい。彼にとっては初めてのモンテであり、素晴らしい仕事をしてきたからね!」とカミリーは語っている。

 3位にはヨアン・ボナート(シトロエンC3 R5)、4位にはフランスのターマックチャンピオンのヨアン・ロッセル(シトロエンC3 R5)が34.2秒遅れで続き、トップ4をシトロエンが占めることになり、グレゴアール・ムンスター(シュコダ・ファビアR5)が5位で続くことになった。