WRC2021/06/15

オリヴァー、「サファリ挑戦は別次元の興奮」

(c)Hyundai

 19歳のオリヴァー・ソルベルグは、初めてヒュンダイi20クーペWRCで世界ラリー選手権のグラベルラウンドをスタートする。しかも、それはただのグラベルイベントではない。今年、19年ぶりにWRCに復活する伝説のサファリ・ラリー・ケニアだ!

 ソルベルグは当初、今月初めのラリー・イタリア・サルディニアで、初めてグラベルでi20クーペWRCをドライブする予定だったが、コロナウイルス検査で父親のペターに陽性反応が出たため、イタリアに向かう代わりにポルトのホテルで2週間の隔離生活を余儀なくされた。

 しかし、隔離が終わった彼を待っていたのは忙しいラリーの日々だ。彼は先週末にイタリア中部で行われたラリー・ディ・アルバにヒュンダイi20クーペWRCで出場、チームメイトのオイット・タナクがロードセクションのペナルティで遅れたために優勝を飾っており、今週にはピエール-ルイ・ルーベの代役としてサファリ・ラリーに出場するためナイロビに向けて飛び立つ。

「今度はサファリ・ラリー・ケニアに参戦する。僕は自分の夢の話ばかりしているが、これは本当に夢のようだ。信じられないよ」とオリヴァーは語った。

「世界ラリー選手権には、素晴らしい場所での素晴らしいイベントがたくさんあるが、今回のイベントはとても名誉なことであり、ここを走ることを光栄に思う。前回のサファリから19年間、WRCはアフリカに帰ることを待ち望んでいた。ヒュンダイのファクトリーカーでサファリを競えることはとても名誉なことだ」

「アンドレア(・アダモ)とアラン(・ペナス)が、僕がサファリでレッキをするかもしれないという話を初めてしたときには、とても興奮したが、まさか走れるなんて! 二人の決定に感謝している。i20クーペWRCを運転できることにはいつもワクワクしているが、これはもう別次元の話だ!」

 サファリ・ラリー・ケニアは、6月24日木曜日に首都ナイロビをスタートし、その後3日間でナイバシャのサービスパークを中心に18のステージが行われる。

「オリヴァーがついにヒュンダイi20クーペWRCでのグラベルデビューをサファリ・ラリー・ケニアで果たすことができて本当に嬉しい」とアダモは語った。

「アークティック・ラリー・フィンランドで彼はWRカーで非常に速く走り、すでに実力を示していると思うが、しかし、何よりも彼にはサファリを楽しんでもらいたいので、プレッシャーをかけるつもりはない。オリヴァーの素晴らしいスピードを再び見ることができると確信しているし、彼はこのマシンについてもっと学ぶことができるだろう」

「彼の活躍を楽しみにしている。彼がとても速いドライバーであり、情熱的で献身的であることは誰もが知っている。私は彼の物事に対するアプローチがとても好きだし、彼が再び感動を与えてくれることを確信している」