WRC2021/06/13

オリヴァー、急遽、サファリ・ラリー参戦へ

(c)Hyundai

 オリヴァー・ソルベルグはまるで父親のペター・ソルベルグが歩んだ道を運命に導かれるように辿ろうとしている。

 オリヴァーは、次戦のサファリ・ラリー・ケニアにピエール-ルイ・ルーベの代わりに走ることが急遽決まったことをサファリ・ラリー・ケニアの主催者が公式に認めた。

 WRカーのデビュー戦がWRCのウィンターラリーであり、2戦目がサファリ・ラリーなのは、ペターが1999年にMスポーツに抜擢されて挑んだ時とまったく同じだ!

 2月に行われたアークティック・ラリー・フィンランドで初めてi20クーペWRCを駆ってデビューしたオリヴァーは、当初、ラリー・イタリア・サルディニアでWRカーによる2戦目のスタートを予定していたが、直前に行われたラリー・デ・ポルトガルの際、ペターに陽性反応が出たため、彼もまたホテルで隔離されることになったため出場を見送っていた。

 サファリ・ラリー・ケニアのラリーセクレタリーを務めるヘレン・シリ・カゲンドは、オリヴァーがサファリに出場することを公式に認めた。

「ヒュンダイWRCのセカンドチームのカーナンバー7は、ドライバーのピエール-ルイ・ルーベとコドライバーのフロリアン・オー-ラボーデットから、オリヴァー・ソルベルグとコドライバーのアーロン・ジョンストンにクルーを変更した。マシンはヒュンダイi20クーペWRCであり、こちらへの変更はない」

 ちなみに現在19歳のソルベルグは、父親のペターが初めてサファリ・ラリーにフォード・フォーカスWRCで出場した1999年にはまだ生まれていなかった。父ペターは当時24歳で、マニュファクチャラーチームのドライバーの中では最年少だったにもかかわらず、5位に入賞しており、翌2000年のサファリでフォーカスWRCを駆って5位に入賞している。これがペターにとってはベストリザルトとなり、スバル・ワールドラリーチームに移籍した2000年にはタイヤを失ってストップ、2002年はエンジン・トラブルでリタイアとなっている。