WRC2017/08/31

オーストラリア、州政府からの支援が3年延長

(c)Hyundai

 ラリー・オーストラリアは、ニュー・サウスウェールズ州政府からさらに3年にわたって支援を受けることになったことを明らかにした。オセアニア地域では、オーストラリア以外にもニュージーランドが世界ラリー選手権の開催を目指しており、長期にわたる資金的な約束を得たことでオーストラリアは将来においてもWRCカレンダーの定位置を強く主張することになった。

 ラリー・オーストラリアのローンチイベントが29日にコフスハーバーで開催され、メインスポンサーとして2シーズン目を迎える建設機器のレンタル事業を運営するケナーズ・ハイヤー社、ニューサウスウェールズ州の森林公社や今年、新たにオフィシャルビークルパートナーとなったトヨタなどの支援によって2017年のイベントが予定どおりに開催されることが報告されるとともに、関係者たちは来季以降もさらに長期にわたってWRCカレンダーに残すための取り組みを行っていることを明らかにしている。

「WRC開催について、ニューサウスウェールズ州政府によって2018年、2019年、2020年の支援が確認された」とコフスハーバー議員のアンドリュー・フレイザーは語った。

「我々がコフス・コースとで開催されるこのイベントに継続して資金を提供することは素晴らしいニュースになると思う。このイベントをここに残し、コフスハーバーを世界の舞台に残すチャンスになると信じる」

 ラリー・オーストラリアは2018年のカレンダーに残ることは確実と見られており、オーストラリアはニュー・サウスウェールズ州政府の長期支援によって2019年以降もWRCカレンダーに残れるようWRCプロモーターとの交渉を目指す。

 オーストラリアのクラーク・オブ・コースを務めるウェイン・ケニーは、今年でWRC開催に関する3年契約が終わりになるものの、さらなる3年の契約は困難だろうとの見方を示しながらも、まずは2018年のカレンダーを確認したあと、2019年以降についても合意を目指すつもりだと語っている。

「我々は2018年のカレンダーにオーストラリアが入っていることを期待している。WRCのプロモーターは、ニュージーランドには資金の不足があり、クロアチアには日程に問題があると述べているようだし、論理的に言ってもオーストラリアが残ることは明らかだと思う」とケニーは語った。

「しかし、2018年のイベントは単年の契約になり、3年契約が延長されるわけではないため、2019年と2020年の開催が約束されるわけではない。世界ラリー選手権の開催を望む国はたくさんあるが、オーストラリアは確固たる地位を築いているため、合理的に言ってもさらなる開催が問題ないことを確信している」