WRC2019/11/12

オーストラリア中止は地域の利益と安全性に配慮

(c)Hyundai

 ラリー・オーストラリアは、コフスハーバーに近いニューサウスウェールズ北部の大規模な森林火災によって周辺地域が深刻な影響を受けたため、キャンセルを余儀なくされた。

 ラリー・オーストラリア主催者は、月曜日にルートの改訂案を発表、火曜日の午後からFIAとWRCプロモーターとのミーティングを行ってアイテナリーの承認を得る予定だったが、この日の朝からニューサウスウェールズ州政府、緊急サービスおよび地域社会との協議を行った結果、キャンセルを正式に決定した。

 ニューサウスウェールズ州はいまもまだいくつもの地域で火災が続いており、避難や通行止めなど非常事態が宣言されたエリアもある。

 イベント委員長のアンドリュー・パパドプロスは、オフィシャルや競技に関わる1,000人以上のスタッフや地域の安全性も考慮、キャンセルは避けられなかったと説明した。

「ラリーに参加する全員、そしてもちろんより広いコミュニティの利益と安全性を考慮して、ラリーを実施することは適切ではないとの判断があった」とパパドプロスは語った。

「NSWコミュニティ、特にNSW北部での火災の結果、愛する人、生活、家を失った人々に対してお悔やみを申しあげたい。ラリーコミュニティにあなたのサポートと理解を感謝する」

 また、来週月曜日にオーストラリア国立海洋博物館で予定されたシーズンの表彰式であるWRCガーラナイトもキャンセルが発表されている。