WRC2018/09/12

カミリー、スペインでポロR5のドライブが決定

(c)VW

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 フォルクスワーゲン・モータースポーツは、来月のラリー・デ・エスパーニャでデビューする2台のポロGTI R5のうちの1台をエリック・カミリーがドライブすることを正式に発表した。

 1万kmにおよぶポロGTI R5の開発テストにおいて、その1/3を担当したのがカミリーだ。重要な役割を果たしてきたカミリーは、素晴らしいチャンスを手にしたことを喜んでいる。

「スヴェン・スミーツ(フォルクスワーゲン・モータースポーツ・ディレクター)とR5プロジェクトのリーダーの(ジェラール・)ヤン・デ・ヨンがくれたいい報せは、まさしく僕にとってこれ以上ない素晴らしい誕生日プレゼントになった」と、先週31歳になったカミリーは語った。

「この重要なデビュー戦においてチームの一員になったことを誇りに思っている。テストに集中したシーズンだったので、ポロGTI R5で最初のラリーを走ることができることは素晴らしいことであり、やる気に満ちているよ」

 彼のコドライバーを務めるバンジャマン・ベイヤにとっては、かつてフォルクスワーゲンに所属していたセバスチャン・オジエのテストにおけるコドライバーやウェザークルーを担当したこともある。

「ポロGTI R5はドライビングで非常に正確に反応するマシンだ。これがいいマシンになったとベン(=バンジャマン・ベイヤ)と僕は確信しているが、ラリー・デ・エスパーニャで走ってみたら正確なことがわかるだろう。本番にむけて頑張って準備を行い、ポロGTI R5にとっていい結果でのキャリア・スタートになることを願っているよ」

 フォルクスワーゲン・モータースポーツ・ディレクターのスヴェン・スミーツは、カミリーはテストにおいて詳細なフィードバックと分析的アプローチをチームにもたらしたことを高く評価している。

「このマシンのデビュー戦にWRC2の経験のあるドライバーを起用することは論理的なステップだ。コックピットにエリック(・カミリー)とベン(=バンジャマン・ベイヤ)を迎えることで、チームをこれ以上ない順位に押し上げるだろう」とスミーツは期待している。

 2台目のドライバーはまもなく発表されることになっているが、このマシンの開発にも大きく関わってきたWRC2チャンピオンのポントゥス・ティデマンドが最有力候補とされている。