APRC2016/06/20

ギル、APRCクイーンズランドで今季2勝目

(c)International Rally of Queensland

 2016年アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第2戦インターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランドは19日に最終日を迎え、チームMRFのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が開幕戦につづく2勝目を飾った。

 天気予報が告げていたとおりに夜半から豪雨に見舞われたサンシャインコースト、ギルは水浸しとなった最終日のオープニングステージでは10秒をロスしてスタート、その後もペースを落としながらもSS10からSS12まで3連続のベストタイムを並べ、チームメイトのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)に対して2分1秒をリードして朝のループを終えることになった。

 しかし、雨足はさらに強くなったことから、主催者は午後に予定されたSS13〜16の59.98kmをキャンセル。さらにこの日の走行距離が61kmを超え、選手権のフルポイントを成立させるために、SS14の1.2kmのセクションを使用してSS20カンダンガ・スーパーショートを新たにアイテナリーに追加することを決定する。

 リグループのあとで行われたこのステージはクライムがトップタイムを奪うも、ギルはチームメイトに1分59.6秒差を付けて悠々と逃げ切り、開幕戦に続いて2勝目を飾ることになった。

「昨晩からずっと雨が降っているので、ステージは完全に水びたしだよ。本当に困難なラリーだった」とギルは語った。「いいセットアップがあったので、土曜日の朝から少しプッシュしてリードできたのが勝因だよ」

 クスコ・レーシングがサポートするマイケル・ヤング(スバル・インプレッサWRX STI)が初日のタイヤ選択のミスを挽回する走りで3位でフィニッシュ、地元のネイサン・クイン(三菱ランサーエボリューションX)は初日のターボトラブルに続き、最終日もトランスミッションに問題を抱えて6分差の4位となった。

 また、日本勢は増村淳(三菱ランサーエボリューションX)が5位、高橋冬彦(スバル・インプレッサWRX STI)が6位でゴールを迎えている。

 APRC次戦は8月5〜7日に開催が予定されているチャイナ・ラリーとなる。APRCの中国ラウンドはこれまで浙江省の龍游(ロンユー)で開催されてきたが、内モンゴルに近い甘粛省の張掖(チャンイェー)へと移動して行われる。