APRC2017/09/17

ギルがAPRC北海道のレグ1をリード

(c)APRC.tv

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 FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第4戦ラリー北海道は、チームMRFシュコダのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)が土曜日の朝のSS3クンネイワでクラッシュ、チームメイトのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)がレグ1のトップに立っている。

 ヴェイビーは金曜日夜のスーパーSSを終えて首位に立ったものの、SS2でギルに首位を奪われた直後のSS3クンネイワでコースオフ、コースに戻れずそのままリタイアとなった。このステージではさらに波乱が続き、三菱ミラージュAP4を駆るヤリ・ケトマーもクラッシュしてリタイアとなり、クスコ・レーシングのトヨタ・ヴィッツ4WDを駆るマイケル・ヤングもエンジントラブルでマシンを止めている。

 有力マシンが次々にトラブルに見舞われたため、この時点で日本人として初めて国内でシュコダ・ファビアR5をドライブするクスコ・レーシングの炭山裕矢が2位に浮上するも、首位のギルとの差はすでに1分54秒と大きく広がることになる。マレーシアで行われた前戦インターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールではステアリングアームの損傷で失望の結果に終わったギルは、堅実なペースに切り換えるも、この日行われた10SSすべてにおいてトップタイムをマーク、レグ1を終えて炭山に対して早くも2分32.9秒をリードして独走態勢に入っている。

「僕とチームにとってはとても素晴らしい1日になった。コンディションは本当にラフで、多くの岩や石があるのに、序盤のステージはアベレージ速度が125キロを超えていた。でも、僕らのタイヤチョイスはパーフェクトだったし、いいセットアップも功を奏して堅実な走りでいいリードを築くことができている。チームメイトのことは残念だが、僕らはここで着実な結果をださなければならない。明日はとにかくトップでフィニッシュするだけだ」とギルは明日の最終日にむけて気を引きしめていた。

 2位の炭山は、3位のロベルト・ブルームベリ(三菱ミラージュAP4)に4分26秒の大差をつけている。

 明日の最終日は29.11kmのニュー・アショロ・ロングの2回の走行を含む7SS/99kmの1日となる。オープニングSSのオトフケ・リバースは6時のスタートが予定されている。