ERC2018/05/07

クライム、心臓ドキドキのERC初表彰台

(c)ERC

 FIAヨーロッパ・ラリー選手権のラリー・イスラス・カナリアスで、シュコダ・アウト・ドイッチュランドのファビアン・クライムは、ラリー終盤の予想外のドラマにハラハラしつつも、ERCで初めての表彰台を獲得し、ERCジュニアU28選手権カテゴリーにおいて2位を獲得した。

 地元スペインのホセ・スアレスと激しく3位を争っていたクライムは、スアレスより9.8秒先行して最後から2つ目のステージを終えたが、ロードセクションを走行中に、定期的に行われている警察の検問を受けたために最終ステージのタイムコントロールに2分遅着することになった。

 クライムは20秒のタイムペナルティによって表彰台が失われる可能性があるなかで、最終ステージを猛然とアタック、計算上では10.2秒ここでさらにスアレスを上回れば、ペナルティを科されても順位を落とさずに表彰台を獲得できることになる。クライムはここでスアレスを9.1秒も上回る素晴らしい走りをみせたが、惜しくも1.1秒足りず! しかし、主催者は、ロードセクションで警察に止められたことが避けられない事情であったとしてペナルティを科さないことを決定、クライムの初表彰台が決定した。

「僕たちは表彰台を手に入れた! ペナルティもなかった! これほどハッピーなことはない」とクレイムは語った。

「タイムコントロールの前に警察の検問があったんだ。その時点では(遅着が)心配だったが、とにかく最終ステージですべてを出し尽くすしかなかった。僕はここで初めて自分のスピードとペースに心から満足することができた。主な課題はタイヤを管理することだったが、僕たちはそれをかなりうまく管理できた」