RallyCross2018/07/02

クリストファーソン、スウェーデンで今季5勝目

(c)FIAWorldRallycross.com

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 世界ラリークロス選手権第6戦スウェーデンRXは1日に最終日を迎え、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR)が昨年に続いて母国ラウンドで2年連続優勝を飾ることになった。また、今季6戦を終えて彼にとってこれが5勝目となり、選手権も40ポイントという大量リードを築くことになった。

 前日のQ1、Q2に続いてQ4でもトップタイムを奪う速さをみせたクリストファーソンは、ポールポジションからファイナルレースをスタート、EKSアウディ・スポーツのアンドレアス・バックルド(アウディS1)の猛プッシュをかわして1コーナーをトップで駆け抜けることになった。

 バックルドに続いて3位につけていたケヴィン・ハンセン(プジョー208 WRX)は2周目にメカニカルトラブルのためマシンを止める波乱のなか、スタート直後の混乱を避けるようにジョーカーラップを選択したチーム・プジョー・ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)がクリアなコースコンディションのなかで後方から猛追、ファイナルラップで一斉にジョーカーラップをこなしたトップ2の間に割って入ることになり、クリストファーソンに続いて2位に浮上することになる。

 バックルドは目の前に突然出現したティミー・ハンセンを追って激しくプッシュ、さらにバックルドの後方すれすれでマティアス・エクストローム(アウディS1)も襲いかかり、3台はテールトゥノーズの状態で左コーナーで接触、ハンセンを外側に押し出したバックルドが2位へと浮上する。さらに今度はエクストロームがハンセンに対して激しくアタック、残り2つめのコーナーでハンセンはリヤから押し出されてサンドトラップでマシンを止めることになってしまう。

 最初のコーナーから1度も首位を譲ることなく今季5度目のトップチェッカーを受けたクリストファーソンに続いて、バックルド、エクストロームが表彰台を獲得したかに見えたが、レース後にハンセンと接触したエクストロームはスポーツマンシップに反する行為があったとして最後尾の6位へ後退させるという判定が下されることになる。

 
 これでGCKチームのジェローム・グロセット-ジャナン(ルノー・メガーヌRS)が繰り上がり、マシンにとっても彼にとっても初の表彰台を達成することになった。

 また、ペター・ソルベルグ(VWポロR)は予選で唯一人、クリストファーソンを倒す速さをみせたが、ファイナルには進むことができなかった。彼は、Q3でトップタイムを奪い、クリストファーソンの予選の連続トップ記録をストップさせる力強い走りで予選2位に浮上したが、セミファイナル・レース2を4周目までリードしていたが、突然、白煙を上げてマシンストップすることになった。

 また、セバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)はQ3でティムール・ティメルジャーノフ(ヒュンダイi20)にヒットされてサスペンションを破損する厳しい展開のなかで予選7位につけたが、惜しくもセミファイナルでは4位に終わり、ファイナルを逃している。これでローブは選手権2位を失って4位へ後退しており、2位には40ポイント差でバックルドが続くことになった。