RallyCross2018/09/02

クリストファーソン、フランスRXの予選初日トップ

(c)FIAWorldRallycross.com

 2018年世界ラリークロス選手権第8戦のフランス・ラウンドがブルターニュ地方のロエアック・サーキットで開幕、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR)が予選初日をトップで折り返した。

 第3戦のベルギーRXでセバスチャン・ローブに敗れた以外の7戦すべてにおいて勝利を獲得して選手権を独走しているクリストファーソンは、フランスRXでも土曜日の予選初日から圧巻の速さをみせつけた。

 フリープラクティスで圧倒的な速さでトップタイムを奪ったクリストファーソンは、Q1ではスタートでGCコンペティション(GCK)・チームから2年ぶりに世界ラリークロス選手権に復帰したリアム・ドーラン(ルノー・メガーヌRS)の先行を許したものの、瞬く間にこれをパス、シュアな走りでQ1の一番時計を叩き出すことになった。

 しかし、クリストファーソンはQ2ではスタートでアンドレアス・バックルド(アウディS1)がグリーンライトの点灯前に動いたことに惑わされてエンジンの回転数を落としてスタートを失敗することになった。だが、彼は最後尾からの猛烈にプッシュし、早めのジョーカーを成功させてじわじわとポジションをアップ、最終ラップでバックルドをパスしてレース5を制し、全体でもマティアス・エクストローム(アウディS1)から0.3秒差でQ2の2番手タイムを獲得、予選トップで初日を終えることになった。

 エクストロームはQ1でスタートで出遅れてしまい6番手にとどまったが、Q2のトップタイムで予選2位につけることになった。3位にはQ1で2番手、Q2で3番手と安定した速さを維持したバックルド、4位にはQ1で3番手タイムもQ2では最終ラップの接触で7番手タイムに終わったペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロR)が続いている。

 スウェーデンでニューマシンを投入、前戦カナダRXでダブルポディウムを達成したチーム・プジョー・トタル勢は、ティミー・ハンセンが5位、セバスチャン・ローブが6位で続いているが、フォルクスワーゲンとアウディの牙城を崩せなかった。

 7位にはGRXチームのニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20クーペ)、8位にはケヴィン・エリクソン(フォード・フィエスタ)、9位にケヴィン・ハンセン(プジョー208 WRX)が続き、侮れない速さをみせたGCKチームのドーランも十分予選突破可能な9位につけている。