WRC2017/04/27

クロアチア、政府主導でWRC招致へ

(c)ERC

 クロアチア政府は、ザグレブを訪問した世界ラリー選手権の代表団に対して、クロアチアでWRCラウンドを開催することへの強い意志を表明したことをwrc.comが明らかにした。

 WRC代表団の中には、WRCプロモーターのマネージング・ディレクターを務めるオリヴァー・シースラや、FIAのラリー・ディレクターを務めるヤルモ・マホネン、WRCコミッションのカルロス・バルボサ委員長も含まれた。

 WRC代表団を出迎えたクロアチアのアンドレイ・プレンコビッチ首相、ボジェ・ペトロフ大統領、4度のオリンピックスキー金メダリストであり現在はスポーツ長官を務めるヤニツァ・コステリッチは、クロアチアがWRC開催地へ立候補することを支持した。

 wrc.comによれば、WRC代表団はイベントのベースとなるポレッチを実地調査のために訪問、その際にクロアチア自動車・カート連盟(CCKF)によってイストリア地方でのグラベルとターマックのミックス路面でのWRCを開催するという構想が示されたという。

 ヨーロッパ・ラリー・トロフィー(ERT)の一戦として例年、ポレッチで開催されるクロアチア・ラリーは、2013年にはヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)として開催されたこともあるが、こちらはこれまでターマックのみのラリーとして開催されている。クロアチア・ラリー主催者は、今年9月末に開催されるイベントについて、WRCのキャンディデートイベントとして開催することを宣言している。