WRC2020/02/26

クロアチア、10月にWRCキャンディデート開催

(c)Skoda

 
 クロアチア自動車・カート連盟(HAKS)は今年10月にクロアチアの首都ザグレブでWRCキャンディデートイベントを開催、2021年に世界ラリー選手権のカレンダー入りを目指すことを公式に発表した。WRCプロモーターCEOのオリヴァー・シースラも先々週、ザクレフを訪れており、連盟代表とWRC開催にむけた一歩踏み込んだ話し合いを行っている。

 クロアチアは、ラリー・ポーランドが2018年のカレンダーから外れることが決定的となったときからカレンダー入りの噂が囁かれており、HAKSはポーランドが抜けた7月の開催をWRCプロモーターから提案されている。しかし、このときクロアチアはアドリア海に面したイストリア半島西岸のリゾートであるポレッチをベースに開催しており、町の人口はおよそ12,000人ととても小さいことから、バカンスシーズンのWRC開催は宿泊施設の問題が出てくることから開催を断念した経緯がある。

 HAKSのダボリン・シュテトナー会長によれば、ラリー・クロアチアのホストタウンを首都ザグレブへと移すなど関係者が準備を進めた結果、今年10月にWRCキャンディデートイベントを行い、それが承認されれば10年という長期にわたるWRC開催が可能となると説明している。

「7年間の交渉の後、最終的にクロアチアとザグレブへの世界ラリー選手権の扉を公式に開こうとしている。政府、ザグレブ市、および関連機関もこれを支援しており、これはWRC開催がいかに重要であるかを示している」とシュテトナー会長は説明した。

「ザグレブ市と周辺地域にはそのようなイベントを開催する十分なコースと宿泊施設があり、このようなプロジェクトは国内の観光を改善することにもなる」

 なお以前に、ラリー・クロアチアとしてポレッチで開催されていたイベントは、2018年以降は、ラリー・ポレッチと名称を変えて開催されている。