WRC2018/06/30

クロアチア政府、2年間のWRC開催予算を承認

(c)Croatia Rally

 クロアチア・ラリーは昨年、ラリー・トルコとのWRCカレンダー争いに敗れたが、このほど2年間にわたってWRCを開催するため予算を政府が承認したことから、2019年の世界ラリー選手権カレンダー入りに新たな望みをつなぐことになった。

 さらにクロアチア・ラリーはこれまでアドリア海に面したイストラ半島西岸の観光地ポレッチをベースに開催してきたが、今季は世界ラリー選手権招致のために首都ザグレブを中心としたイベントに一新しており、これまでカレンダー入りに立ちはだかっていた最大の障壁が払拭されている。

 クロアチアは当初、2018年のカレンダーに加わる可能性もあるとされていたが、ラリー・ポーランドのスロットを埋めるべく7月の開催をWRCプロモーターから提案されたが、この時期は夏の観光のピークにあたるために宿泊施設不足が懸念されることからこれを断念しており、これを解決するためにラリーのホストタウンを、100万人を越える都市圏をもつ首都ザグレブへと移して完全解決を図ることになった。

 地元メディアによると、クロアチアの第103回通常国会は今週、クロアチア・ラリー主催者のクロアチア自動車・カート連盟(HAKS)によって提出されていたWRCキャンディデート開催と2019年から2020年までのWRC招致のための予算案を承認したという。

 今年の第45回クロアチア・ラリーは、FIAヨーロピアン・ラリー・トロフィー、クロアチア選手権、スロベニア選手権のラウンドとして9月29〜30日に開催される。