WORLDWIDE2018/10/22

グリーベル、ドイツ・チャンピオンを獲得

(c)Peugeot Deutschland

 プジョー・ドイチュラントGmbHの支援を受けるプジョー・チーム・ロモのマリヤン・グリーベル(プジョー208 T16)がドイツ選手権最終戦の三都ラリーで2位でフィニッシュ、2018年のドイツ・チャンピオンに輝くことになった。

 金曜日のオープニングSSでベストタイムを奪ってラリー初日をリードしたのは、バウムシュラッガー・ラリー・レーシングのドミニク・ディンケル(シュコダ・ファビアR5)。彼は初日の5つのステージのうち3つのステージでベストタイムを重ねたが、選手権リーダーのグリーベルが3.5秒差でピタリとマークする展開となった。

 しかし、最終日の朝、3位につけていたマキシミリアン・コッホ(シュコダ・ファビアR5)がミスによってクラッシュ、グリーベルの後方は1分以上の大差となったため、彼は無理をせずにペースをコントロールして2位をキープすることに専念する。

 選手権ではグリーベルから12ポイント差の2位につけて最終戦を迎えたディンケルにとって、このまま優勝してさらにパワーステージを制しても、2位のグリーベルがパワーステージで1ポイントでも獲得することができれば王座には届かない計算となる。

 ディンケルは最終的に39.6秒の大差をつけて今季2勝目を飾ったものの、堅実なペースで2位を守ったグリーベルがパワーステージでは2番手タイムを獲得、4ポイント差で逃げ切って初のドイツ王者を獲得することになった。

「やったよ! 僕らにとってけっしていいシーズンのスタートではなかったが、決して諦めなかったんだ。勝利のマシンのおかげで僕らは3勝をマークして選手権リーダーに立って最終戦を迎えることができた。このようなゴールになったことはとても不思議な気分だよ!」

 2016年にERCジュニア・チャンピオン(現在のジュニアU27チャンピオン)を獲得したグリーベルは、2017年にERCジュニアU28チャンピオンに輝き、そして2018年は母国でのタイトルに輝くことになった。プジョーのドライバーがドイツで王座を獲得したのは1986年のミシェル・ムートンを含めてこれまでわずか3人だけであり、グリーベルは4人目となった。いっぽう、ディンケルは惜しくも2年連続で選手権2位となっている。