WRC2018/08/14

グリーンスミス、プレテストで大きなクラッシュ

(c)M-Sport

 ガス・グリーンスミスとクレイグ・パリーは先週の金曜日、バウムホルダーでラリー・ドイッチュラントにむけたプレイベントテストを行っていたが、大きなクラッシュによって2人は病院へ搬送された。グリーンスミスはすでに土曜日の午後には退院、パリーはまだトリアー病院の集中治療室に入院しているが、容態は安定しているという。

 Mスポーツから今季のWRC2へ参戦しているグリーンスミスは、メキシコ、アルゼンチン、フィンランドでポディウムを飾っており、現在、選手権で3位につけている。

 アクシデントは先週金曜日朝にバウムホルダーの軍用道路でプレイベントテストを行っていた発生したもので、グリーンスミスは激しいスピードでヒンケルシュタインに激突したあとコースアウト、彼とパリーは病院へ搬送された。

 グリーンスミスは肋骨を負傷しており、首と背中に痛みがあるものの、ラリー・ドイッチュランドへ出場する決意だ。マシンは大破したため修理は不可能のため、Mスポーツは木曜日のシェイクダウンまでに代わりのフォード・フィエスタR5を準備するという。

「僕のミスだった。およそ時速120kmでスライドしてしまい、クレイグ(・パリー)の側からヒンケルシュタインに激突してしまったんだ。痛みはあるが、だんだんよくなっており、ラリーを開始できない理由にはならない。それは快適ではなだろうが、何とかやり遂げるつもりだよ。彼の早い回復を願っている」とグリーンスミスは語っている。

 パリーとグリーンスミスは2017年のシーズンからコンビを開始しており、パリーはそれまでエルフィン・エヴァンスと1年間にわたってコンビを組んでいた。パリーは、アクシデントを心配しているファンにむけて現在の状況を報告している。

「僕はまだトリアーのICU(集中治療室)にいるが、安定して快適な状態にある。数日のうちに僕の次のステップについて知ることになる。そのときはみなさんにお知らせするつもりだ。これまでのすべてのメッセージに感謝しているよ」

 パリーの負傷で、グリーンスミスは急遽、スチュアート・ラウドンとのコンビでドイツに出場する。ラウドンは、昨年のラリーGBではマシュー・ウィルソンのコドライバーを務めているほか、メキシコのクラッシュで頭部を負傷したダニエル・バリットに代わってエヴァンスとコルシカにむけたプレイベントテストに参加している。

 グリーンスミスは昨年のドイツでは最終日にラジエータを壊してリタイアするまで4位につけており、今年のドイツではターマックラウンドでの初のポディウムに期待がかかっている。