WRC2023/03/18

グリーンスミスがメキシコWRC2をリード

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 グアナフアト・ラリー・メキシコのWRC2では、トークスポーツから出場するガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRS Rally2)が、元チームメイトのアドリアン・フールモー(フォード・フィエスタRally2)に8.5秒のアドバンテージを築いてトップに立っている。

 グリーンスミスにとってメキシコは今季初参戦のWRCとなったが、ポルトガルで行われたラリー・ビエイラ・ド・ミーニョに出場して準備を行い、新しいシュコダに慣れ親しんでいる様子を見せた。彼は午前中を通してトップ3のタイムを記録し、前日からの首位に立っていたエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)の3.0秒差につけてミッドサービスに到着している。

 午後に入ると、エル・チョコラテの2回目の走行でリンドホルムが14秒遅れて4位に順位を落とすと、グリーンスミストップが首位となり、そのままこの日のステージを走り切っている。

「午前中はタイヤがオーバーヒートして、ちょっとトリッキーだったけど、ハードタイヤを履けばもっと速く走れると思っていたよ」とグリーンスミスは語っている。「いいリードではあるけど、決して大きくはないからね。リスクとペースをマネージメントしながら、きっちりとした走りを心がけていくこと重要になる」

 リンドホルムが後退したことで、グリーンスミスの元チームメイトだったフールモーが2位に浮上している。MスポーツからWRC2に挑むフールモーは金曜日の大半をオリヴァー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRS Rally2)とのタイトなバトルで過ごしていたが、この勝負で先に根を上げたのはソルベルグの方だった。

 オルテガの2回目の走行を前に、2人の差は僅か0.7秒となっていたが、このステージでソルベルグは、右フロントタイヤのパンクで1分30秒以上の遅れをとることになり、5位まで後退する。これによってリンドホルムが、フールモーから17.9秒差の3位となっている。

 リンドホルムとソルベルグとの間にはカイエタン・カイエタノヴィッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が4位に入っている。今シーズン初参戦となる彼は、36.6秒差でリンドホルムを追っている。

 また、パラグアイ出身のディエゴ・ドミンゲス(フィエスタRally3)は、ライバルのジェーソン・ベイリー(フィエスタRally3)に4分以上の差をつけてWRC3カテゴリーをリードしている。