WRC2019/01/15

グロンホルム、ヤリスWRCでスウェーデン参戦へ

(c)RedBull Content Pool

 マーカス・グロンホルムが、ラリー・スウェーデンにトヨタ・ヤリスWRCで出場することが決まった、とフィンランドのスポーツニュースサイト『ウルヘイル・ウーティセット』が報じている。もし参戦が実現すれば、1つのイベントに4台のヤリスWRCが走るのはこれが初めてのことになる。

 グロンホルムは2年前のラリー・フィンランドではユヴァスキラ市街地で行われるハルユのスーパーSSでVIPカーとしてヤリスWRCをドライブした経験をもっており、その後、彼は50歳の誕生日を迎える昨年のスウェーデンでヤリスWRCをドライブしたいとトヨタGAZOOレーシングWRTのトミ・マキネン代表にラブコールを送っていた。

 2年ごしの誕生日祝いが実現するかどうかわからないが、長年にわたって彼のコドライバーを務めてきたティモ・ラウティアイネンがラリー・スウェーデン参戦のオプションの一つとして検討されていると認めた。

「彼には3つのオプションがあり、その1つがトヨタのテストカーをトミ・マキネンから借りるというものだ。その他にはマルコム(・ウィルソン)からはMスポーツのフィエスタWRCというオファーもあったが、こちらはかなり高額であり、ヘニング・ソルベルグのレンタカーのフィエスタというオプションもある」とラウティアイネンは語った。

 今年からWRCコミッションの副委員長に就任したラウティアイネンは、1月24〜25日にフィンランドで開催されるアークティック・ラップランド・ラリーに参戦するF1ドライバーのヴァルテリ・ボッタスのためにペースノートを読むことになっている。

「アークティックのためにライセンスの更新を申請したんだ。僕には2017年にポロによるテストでかなりのWRカーでの走行経験があるが、マシンやスピードに関して最新の情報が得られる利点もあるし、それは僕のFIAのおける新しい役職にとっても好都合だ」

 グロンホルムとラウティアイネンは、2010年のラリー・スウェーデンを最後にWRCから引退しており、二人にとってもっともお気に入りのこのイベントでは過去5勝(2000、2002、2003、2006、2007年)している。