RallyCross2018/02/07

グロンホルムのGRX、ヒュンダイi20で世界RX参戦へ

(c)Hyundai

 マーカス・グロンホルムのGRXチームは2018年の世界ラリークロス選手権にヒュンダイi20 WRCで参戦する計画だ。

 ヒュンダイ・モータースポーツ代表のミシェル・ナンダンは、GRXチームに対して2016年に世界ラリー選手権で使用された5ドアモデルのi20WRCを2台売却する事実を認めたものの、このプロジェクトがヒュンダイの公式的なプログラムではないことを強調している。

「ヒュンダイ・モータースポーツはグロンホルムのチームと合意に達したことを発表する。この合意には2台のマシンの売却とスペアパーツ一式が含まれるが、このプロジェクトへのファクトリーからの支援はなく、あくまで彼のチームの活動となる。彼からはファクトリーからの支援についての要望があったが、韓国本社からこの提案は断られてしまった」とナンダンは語った。

 ナンダンによれば、2016年スペックのi20 WRCはすでに昨年のうちに1台がGRXチームに売却されており、2月には2台目のマシンが売却され、4月のシーズン開幕にむけて準備が行われることになるという。ドライバーはニクラス・グロンホルムが確定しているが、2台が売却されることから、2台体制での参戦になるかもしれないとの噂もある。

 GRXチームの関係者によれば、このマシンに搭載される2リッターターボ・エンジンは、ヒュンダイのWRカーと同様にピポモチュールが開発だが、ヒュンダイのWRカーのエンジンとは関連はないという。以前にペター・ソルベルグがシトロエンDS3スーパーカーに搭載してチャンピオンを獲得したエンジンもピポモチュールが開発したものだ。