RallyCross2017/03/03

グロンホルムJr、世界RXに父のチームで参戦へ

(c) fiaworldrallycross.com

 ニクラス・グロンホルムは、2度のWRCチャンピオンである父マーカス・グロンホルムが代表を務めるチームGRXから2017年のFIA世界ラリークロス選手権に挑戦する。

 GRXチームは、FIAヨーロッパRX選手権で何度も優勝を手にしているセット・プロモーションチームとパートナーシップを組み、世界選手権の全12ラウンドに参戦する。ニクラス・グロンホルムが駆るフィエスタRXスーパーカーは現在、イングランド北部のカンブリアにあるMスポーツの本拠地にて準備中だ。

 現在20歳のグロンホルムは、2015年のスウェーデンでFIA世界RX選手権に初参戦し、2016年はフル参戦プログラムをこなした。学習と開発の一年の間に、彼はスウェーデンとカナダで2回、セミファイナルに進出した。ニコラスは現在、今年から新たに追加された南アフリカの最終ラウンドを除いて、世界RXのすべてのサーキットの経験を持っている。

「今年はすべてがもっと容易になるはずだ。僕はレースの仕組みを知っているし、サーキットも知っている。昨年と比較すれば大きなプラスだ」とニクラスは説明した。

「新しいチームと新しいマシンなので、現時点ではどの位置にいるのか誰にも分からない。僕は良い結果を得るチャンスがあると思う。今シーズンは、セット・プロモーションのオーナーであるユッシ(・ピノマキ)と緊密に協力している。僕たちは一つ一つやっていくが、目標は常にセミファイナルに進出し、いずれはファイナルに進むことだ。それが今年の計画だ」

 GRXオーナーのマーカス・グロンホルムは、次のように語った。

「今年は新しいマシンがある。以前ケン・ブロックが使用していたフィエスタRXだ。我々のGRXメカニックは現在、Mスポーツでそのマシンの準備をしているので、数週間後に準備が整う。シーズン前に何度かテストする時間が持てるだろう。我々は初心者の段階で世界選手権をスタートしたので、昨年はニコラスにとって難しかった。しかし、彼はすでにサーキットを知っているし、冬の間にラリーをいくつかドライブして練習する時間があったので、今年は少し容易になるはずだ。フィエスタRXには、特にエンジン部で小さなアップデートを期待したい。マシンは今年の世界RXで非常に競争力を持つだろう。僕たちが良い結果を得ることは可能だと思う」