WRC2018/01/30

サインツJr、伝説のチュリニ峠でWRCデビュー

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 ルノースポールF1チームのドライバー、カルロス・サインツJrは、先週末のラリー・モンテカルロの最終日にコースカーを駆って世界ラリー選手権にデビューを果たした。

 ワールドラリーチャンピオンのカルロス・サインツを父に持つ23歳のサインツJrは、先週の日曜日、新しいルノー・メガーヌRSのステアリングを握り、モンテカルロの有名なチュリニ峠のステージを駆け抜けた。

 暖かい陽射しをうけた連続するヘアピンはドライコンディションとなったが、朝の冷え込みで峠のトップは霜が下りて路面は凍結したアイスで覆われたが、サインツはスタッド付きスノータイヤを装備してマシンを振り回して伝説のステージでのドライビングを楽しんだ。

「それはとても特別な瞬間だった。これまでの人生で何度もこのシーンを夢見てきたが、ルノーのおかげでそれが実現したよ。僕はいつも、コドライバーとペースノートを頼みに素晴らしいペースで走るラリーを愛しており、いつかしたいと思っていたんだ」とサインツJrは語った。

 サインツJrは、来月からフランスで販売が開始される新しいメガーヌRSをモンテカルロのステージで存分に楽しんでいる。

「ルノーは本当にいいフィーリングだった。レースモード、スポーツモード、そして好みでトラクションコントロールを調整できるし、ステアリングは非常に正確で、ツイスティなコーナーについてはサスペンションが硬くて、本当に楽しかった。素晴らしい体験だったよ。凍結して滑りやすくなっているコーナーでは完全なモンテカルロ体験ができた! 父からは慎重に走るようにアドバイスされたが、僕はかなり楽しんで走ったよ!」

 父であるカルロス・サインツにとっても、息子がモンテカルロのステージを走ることに特別な思いがあったようだ。

「(息子の)カルロスがこのような伝統のラリーを味わうことができてとても嬉しいよ。モンテカルロはすべてのモータースポーツファンにとって非常に特別なラリーだった。私は彼にいくつかのヒントを与えたが、最も重要なのは楽しむことだ』と伝えたよ」