WRC2025/12/31

サファリ、首都ナイロビがコースから外れる

(c)Toyota

 世界ラリー選手権のイベントは、WRCの改革のためにそれぞれのイベントの特性や持ち味に応じて、より柔軟なイベントスケジュールを選ぶことが可能なはずでなかったか? 2024年のサファリ・ラリーが3日間で開催されたあと、ケニアのウィリアム・ルト大統領は、サファリ・ラリー・ケニアを伝統にしたがってさらに長く、より過酷なルートに戻すことを宣言、将来は5日間のイベントとして開催したいと示唆してきた。

 しかし、2025年も金曜から日曜までの3日にプラスして木曜日に2ステージのみを追加したルートにとどまり、さらに3月12日から15日まで開催される2026年のサファリ・ラリー・ケニアも同様のルート構成となり、さらに伝統に従って行われてきたKICC(ケニヤッタ国際会議場)でのセレモニアルスタートも消滅、ナイロビがコースから外れることになった。

 サファリ・ラリー・ケニアの最高経営責任者(CEO)であるチャールズ・ガチェルは、ナイロビでのスタートとならない理由について次のように説明している。

「FIAの(2026年版)WRC競技規則第10条2項では、ラリーは木曜日にスタートし、日曜日にパワーステージで終了しなければならないと定められています。そのため、ラリーはナイバシャのみで開催せざるを得なくなりました」とガチェルCEOは説明した。サービスパークとラリー本部は、首都ナイロビの北西約90kmに位置するナイバシャに引き続き設置される。

「KICCや市庁舎前でスタートを切らないのはサファリ・ラリーにとって大きな変化であり、決して軽視できるものではありません。しかし、無理やり日程に組み込もうとすれば、2026年のFIA WRC競技規則に違反してしまうだろう」
 
 ガチェルCEOは主催者がラリーをナイロビから完全にナイバシャに移転するにあたり考慮した他の要因としては、4日間という限られたラリー日程とともにクルーの労働時間要件を満たすことなどを挙げている。
 
 ラリーウィークもこれまでより1日短縮され、シェイクダウンステージが水曜日から木曜日の午前中に変更されている。2026年は、ナウィサ・ステージがシェイクダウンとなる。サービスパークの向かい側にあるナウィサ・ステージはケニア野生生物局(KWS)が所有するエリア内にあり、シェイクダウンとしては初めて一般に公開される。


 サファリ・ラリー・ケニアは3月12日木曜日の朝にナウィサ(5.00km)のシェイクダウンのあと、ワイン農園のムザビーブ・ラリービレッジでのスタートセレモニーのあと、キャンプ・モラン(24.50km)とムザビーブ(8.27km)のステージで始まる。2025年に31.40kmの最長ステージだったキャンプ・モラン・ステージはこれまでとは逆走となり、さらに大幅に短縮されることになる。木曜日は2SS/32.77 kmの一日となる。

 13日金曜日はナイバシャ湖の周辺の一日となり、キャンプ・モーランの2回目の走行のあと、フォレストステージのロウディア(25.60km)、地熱噴出孔から吐き出される蒸気のプルームの中を走るケンゲン・ジオサーマル(13.12km)、ケドン(13.17km)の4ステージをWRTI ナイバシャのサービスを挟んで2回ループする8SS/136.55 kmのラリー最長の1日となる。

 14日土曜日はエルメンテイタ湖の西南部のサバンナが舞台となる。森林地帯と岩稜地帯を駆け抜ける自然保護区のソイサンブ(25.20km)、伝統のステージの一つとなってきたエルメンテイタ(17.80km)、スリーピング・ウォリアー山を遠くに眺めるスリーピング・ウォリアー(18.49km)の3ステージをWRTI ナイバシャのサービスを挟んで2回ループする6SS/122.98 kmの1日となる。

 最終日は、ワイルドライフ自然保護区のオーズレンゴーニ(18.33km)、サファリのコースでもっとも壮大な景色をもつヘルズゲート公園を駆け抜けて巨大なフィッシャーズ・タワーの麓でゴールするヘルズゲート(10.53km)のあとWSTIナイバシャでの15分間のミッドデイサービスを挟んで、オーズレンゴーニとヘルズゲートを2回ループする4SS/57.72 kmのタフな最終日となる。これまでと同様にヘルズゲートの2回目の走行がパワーステージとして行われる。