WRC2018/06/22

サファリ、2019年WRCキャンディデート開催の契約

(c)Safari Rally

 ケニアのサファリ・ラリーは、2019年にWRCキャンディデートイベントを開催する契約をWRCプロモーターと正式に締結、2020年のWRC復帰にむけて大きく前進した。

 ケニア政府の特命大使として、21日木曜日の午後にパリのFIA本部を訪れたケニア・スポーツ・ヘリテージ庁のキリミ・ピーター・カベリア次官は、ジャン・トッドFIA会長の立ち会いのもと、WRCプロモーターのオリヴァー・シースラと2019年にWRCキャンディデートを開催する契約を取り交わした。

 この調印式には、アフリカ担当のFIAバイスプレジデントであるスリンダー・タティ、ケニア・モータースポーツ連盟会長のフィネアス・キマティ、FIAラリーディレクターのイヴ・マトンも同席している。

 ジャン・トッドFIA会長は、自身のSNSにおいてサファリ・ラリーとWRCキャンディデートイベント開催の契約を締結したことを明らかにした。

「サファリは公式のキャンディデートイベントとして開催される。今日パリにおいてケニア政府とWRCプロモーターとの間に正式な契約書が締結された。私はこのことがアフリカにおける交通安全の発展を奨励することを願う」とトッド会長は語った。

 2019年の3月または4月に開催される予定のキャンディデート・イベントにおいて、安全性や組織化などの主要分野での開催基準を達成することを条件に、WRCプロモーターは2020年から2022年の3年間にわたるWRCの開催をサファリ・ラリーに提案する予定だ。

「この合意は、伝説のラリーを復活させ、10年以上の不在を終わらせてアフリカを世界トップの選手権に復帰させたいという我々の決意を反映している」とWRCプロモーターのシースラは語った。

「これは現代のサファリだ。伝統的なオープンロードの競争セクションは、私有地や保護された道のよりスムーズなスペシャルステージに置き換わり、現在のWRC形式に合わせてラリーを組織するために包括的なセーフティプランが設けられている」

「だからと言って、挑戦が減ったわけではない。グラベル路は厳しいし、またアフリカの野生生物や美しい景色も楽しみの一つとなるだろう」

 ケニア政府を代表してカベリア大使は次のように述べている。

「我が国の政府はサファリ・ラリーに非常に力を入れており、この素晴らしいイベントをWRCに戻すために、我々は自分たちにできるすべてのことを行うつもりだ」

「この署名は記念すべき大きな一歩であり、我々は非常に長い間、この日を楽しみにしてきた。ここに到達できたことは大きな喜びだ」

「まだ多くの作業が残っているが、すべての関係者と緊密に協力し、来年のキャンディデート・ラリーにおいて、ケニアが期待に沿うラリーを実現できること、そしてWRCに向けた準備が整っていることを示したい」

 ケニア・モータースポーツ連盟会長であり、WRCサファリ・ラリー・プロジェクトの代表を務めるキマティは次のように述べている。

「先月、チリではWRCキャンディデートが開催され、そして日本がそれに続く。どちらも2019年のWRC開催にむけて動きはじめているが、ケニアもWRCへの復帰にむけて前進している。2019年にWRCキャンディデートを行うという今回の調印は、ケニア政府のこれまでの尽力のおかげであり、ケニヤッタ大統領に大変感謝している」