WRC2018/09/10

シトロエン、トルコは信頼性と状況への適応力が鍵

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングにとってトルコは2003年に初めてグラベルラリーで優勝した思い出深い国だが、もちろん今年のラリー・トルコは当時とはまったく異なるルートで開催されることになる。チーム代表のピエール・ブダールは、ラフなコンディションにおけるC3 WRCの信頼性に自信をもちつつも、チームにとって未知なるラリーになるため状況への適応力が試されると語った。

 シトロエンは、ヨーロッパでももっとも険しい道路コンディションとして知られ、多くのチームがテストのベースに使用する南フランスのオード県のフォンジョンクーズで3日間のプレイベント・テストを行ない、ラリー・トルコに向けて十分な準備を整えてきた。

 マッズ・オストベルグとクレイグ・ブリーンは、チームにとってシーズン4度目のポディアム獲得に向け、彼らの有利なスタート順(8番手、9番手)を最大限に生かしていくことを目指すほか、カリド・アル-カシミも堅実な走りでこのサバイバル戦での上位フィニッシュが期待されている。

 チーム代表のブダールはまずはマシンの信頼性が試されることになると語った。

「このラリーは誰にとっても初めてのもの、だからすべてのチームもクルーもまったく同じ条件でスタートを切ることになる。非常にオープンなレースになりそうだ。まずは信頼性が重要な要因の一つになるかもしれない」とブダールは語った。

「もちろん我々はC3 WRCの力強さに期待が持っているし期待ができる。しかし、ただ、堅固なベースはあっても、初めてのラリーでは何が待ち受けているかわからない。チームには、セットアップへのどんな調整においても、それぞれのコンディションや予想外の出来事に素早く対応していくことが求められる。また、クルーたちもまったくゼロからペースノートを作成しなければならないが、最初の走行時に自信を持って挑めるよう、レッキのときにはペースノートの記録を効率的に行ない、精度を高めることが必要となる」