WRC2019/03/06

シトロエン、ハイブリッド化がなければWRC撤退

(c)Citroen

 シトロエンCEOのリンダ・ジャクソンは、世界ラリー選手権が将来、電気化への道を歩まない限り、シトロエン・レーシングは2020年以降WRCから撤退を余儀なくされると警告した。

 モータースポーツの統括機関であるFIAは、世界ラリー選手権に2022年から電気またはハイブリッドの導入を検討しているとされており、次世代ラリーカーのテクニカルレギュレーションの詳細と概要は、今年後半にも明らかにされる予定になっている。

 ジャクソンCEOは、ジュネーブ・モーターショーにおいて、WRCのテクニカルレギュレーションがハイブリッドを含む電気化へむけて舵を切らないなら、シトロエンはWRCへの参加を再考するのかという英国オート・エクスプレスの質問に対し、次のように答えた。

「その質問に対する答えはイエスだと思う。すべてのことは変化していくので、私は社会で起こっていることをまったく反映せずにいるものをマニュファクチャラーとしてサポートし続けることができるか分からない。2021年か2022年の話をするのであれば、我々は現在、ロードカーのCO2規制を遵守しようと懸命に取り組んでおり、我々のロードカーはEV仕様車を持つようになる」

「WRCがどうなるか、ハイブリッドなのか、電気なのか、あるいはハイブリッドなのかについての議論があることは知っているが、それは私にとって非常に重要だ。より広い社会で起きていることに関心を向けないものに参戦し続けることは、私には考えにくい」

「私はC3を使って繋がりを作ることができる。シトロエンはWRCキャンペーンをサポートするスポーツカー仕様のC3は持っていないが、WRCによってブランドが認知され、その影響は大きい。素晴らしいことだ。しかし、WRCの車種と我々のレンジの内で起こっていることとのギャップが拡大すればするほど、それは単なるマーケティングツールになり下がってしまう。そして、自分のブランドに必ずしも正しくないものを使用していることとなってしまう」