WRC2019/01/22

シトロエン、伝統モンテでチーム100勝を照準

(c)Citroen

 セバスチャン・オジエとエサペッカ・ラッピという新しい二人のドライバーとともに新シーズンに挑むシトロエン・レーシングは、開幕戦ラリー・モンテカルロでWRC100勝を達成するというマイルストーンを速やかに達成するという決意を新たにした。

 オジエとラッピは、昨年それぞれ2日ずつ、先週1日半ずつ、ともに合計3日半にわたってモンテカルロで想定されるさまざまなコンディションのなかでプレイベントテストを行っている。二人は、スリッパリー、ドライ、ウェットのターマック、スノー、アイスなど、モンテカルロにおける基本的なセットアップをさらに熟成させるとともに、それらがたった一つのステージで遭遇し得ることもあることから、そうした難しい路面コンディションにおいて異なった種類のタイヤをクロスに組み合わせて使用することを含めて広範囲のセットアップオプションを一通り実行するために、一日あたり200km以上をカバーした。

 シトロエン・レーシングのテクニカル・ディレクターを務めるオリヴィエ・マロセリは、新しいクルーができるだけ多くの走行距離を得て、自信を持ってシーズンをスタートできるよう、チームの技術陣はC3をさらにドライブしやすいマシンにすべくあらゆる努力をしてきたと語った。

「2018年のラリー・モンテカルロ以降、C3 WRCはダンパーとサスペンションの設計やジオメトリーに関していくつか大きな変更を施してきた。そして今、我々は基本的なセットアップについてよく理解しており、シーズンの開幕戦にむけてC3 WRCをさらにドライブしやすいマシンにしようと努力してきた。これによってこのマシンはこのイベントの傾向となる様々なグリップレベルに適応することができるからだ」とマロセリは語った。

「テストの間、ドライターマック、スノー、良質のアイス、融雪、そしてスラッシュも、ほとんどすべてのコンディションを経験することができた。このことは我々がクルマのハンドリングを予測可能なままに維持するために、さまざまなセッティングを分析できたという意味だ。例えばセットアップに細心の注意を払わなければならないクロスフィット・タイヤのようなセッティングであってもね」

「我々はまた、ループ上のステージ間でクルーが行なうかもしれない調整によるセットアップオプションにも取り組んだ。我々はラリーに向けて十分準備が整っていると思う」