WRC2018/04/22

シトロエン、新しいリヤアクスルを投入へ

(c)Citroen

 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームは今週末のラリー・アルゼンチンにおいて、C3 WRCに新しいグラベル用のリヤアクスルを投入する。

 シトロエンは、南米グラベルラウンドのラリー・アルゼンチンにクリス・ミークとポール・ネーグル、クレイグ・ブリーンとスコット・マーティン、カリド・アル・カシミとクリス・パターソンによる今季初の3台体制で出場する。

 シトロエンは、マシンの運動性能をさらに高めるために、シャシーに認められたジョーカーの1つを使用して、リヤアクスルのアップグレードを実施、4月1日にホモロゲーションを取得した新しいグラベル用のリヤの足回りをアルゼンチンで使用する。

 C3 WRCは昨年からナーバスな挙動が問題となっていたが、3月のメキシコではライバルのWRカーよりも多い8つのステージでベストタイムを獲得してトップ争いを繰り広げており、今回のサスペンションのアップデートによってさらなるパフォーマンスの改善が期待されている。

 今年のアルゼンチンはルートの変更が最小限に留まっているにもかかわらず、主に日曜日のレグのステージが前年とは逆方向に争われるほか、超高速なステージもあれば、極端にツイスティなステージもあり、グラベル路はしばしば非常にラフで、正真正銘の挑戦となる。

 絶え間ない性能向上に努めてきたサトリーのファクトリーのエンジニアたちにとってもアルゼンチンは大きな挑戦となるが、シトロエン・レーシングのチーム代表を務めるピエール・ブダールは、チームが過去ここで10回にわたって達成した勝利をふたたび繰り返すことを願っている。

「アルゼンチンの目標は、表彰台に戻ることだ。我々は、このラリーはかなりラフなグラベルステージが大きな要因となって時に予測がつかないが、我々はこのイベントの特徴に精通している」とブダールは語った。

「チームはC3 WRCを少しでも改良し磨きをかけるために毎日休むことなく取り組んでいる。このラリーに向けて導入された新しいリヤアクスルの構造は、路面の変化にかかわらず、より一貫性のあるハンドリングを提供できるようになるため、ドライバーにより大きな自信をもたらすだろう」

「クレイグ・ブリーンはこのラリーの経験が不足しているが、いずれにせよ、彼はスウェーデンですでに目覚ましい走りを見せている。そしてクリス(・ミーク)は過去にここで勝利しているので、我々は目標を達成するうえで有利な立場にいると思う」