WRC2018/04/12

シトロエン、2019年についてオジエと交渉?

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングのチームディレクターのピエール・ブダールは、来季にセバスチャン・オジエが引退しなければ、ふたたびチームに招くための交渉を行うかもしれないと認めた。

 シトロエンは昨年、オジエと2018年に関する話し合いを行ったが、この交渉は失敗に終わることになった。グループPSA CEOのカルロス・タバレスは開幕戦において、「ナンバー1ドライバーのために最大の予算を準備するのは我々の流儀ではない」と語り、オジエからの提案が高額だったとも受け取れる発言を行っていた。しかし、ブダールはこの真意は少し違っており、けっしてオジエを必要としていないという意味ではないという。

「我々の仕事は、シトロエン・レーシングを成功に導くことだ。そのためには適切な人材を適切な場所に配置することが含まれる。必要としていないという意味ではない。これにはさまざまなシナリオがある。我々は今、チームのために最高のものをセットアップするためには時間がかかるだろう。それはドライバーにも当てはまる。我々がセバスチャンについても考えないことは間違いだ。もちろん彼が引退しなければの話であり、今はまだその話し合いを始める段階ではない」

 ブダールはローブがメキシコとコルシカで証明したパフォーマンスの高さに惹かれつつも、彼を来季、チームの大黒柱として復帰させることは困難だろうとの見方を示した。

「ローブがまだ現役として十分にやっていけることを彼は示したが、彼がフルシーズンに再び復帰するとは思わない。もちろん来季についてはまだ話していないが、世界ラリー選手権を年間戦うことは非常に多くの時間が犠牲になる。それがセブが数年前に辞任した理由だ」