WRC2017/06/24

シトロエン、C3のアップグレード仕様を投入

(c)Citroen

 シトロエン・レーシングは、来週のラリー・ポーランドにおいてデファレンシャルに大きなアップデートを施したC3 WRCを投入することを発表した。

 前戦ラリー・イタリア・サルディニアの直後、シトロエンのエンジニアとクルーはラリー・ポーランドが開催されるミコワイキの近隣において4日間のテストを敢行した。クリス・ミークに代わってポーランドに出場することになったアンドレアス・ミケルセン、クレイグ・ブリーン、ステファン・ルフェーブルの3人が交替でステアリングを握り、ポーランドの特徴的な高速ステージにむけてC3 WRCのセットアップの調整を行った。

 シトロエンは、ポーランドにむけて、リヤデファレンシャルの新しい内部機構のホモロゲーションと『ジョーカー』によるアクスル間のトルク配分を修正した機構という2つのアップグレードがFIAによって承認を受けている。

 残念ながら、新しい部品の調達が遅れているため、ミケルセンのC3 WRCのみが「ジョーカー」で公認された新しいパーツを持つ唯一のマシンになるが、チーム代表のイヴ・マトンはポーランドが不振を続けるチームにとって転換点になることを期待している。

「我々のシーズンはラリー・ポーランドで新たな段階に移る。C3 WRCの開発中に抱えていたリスクの一部は完全に解決していながったことを踏まえ、一歩前進する必要があった」とマトンは語った。

「我々のクルマは疑いなく速いが、それが効率的に機能するには窓が狭すぎることが分かった。したがって、我々は組織、方法、原則に大きな変更を加えることになった。アンドレアスの参加はそれらの最初の一つとなった。彼は新しいアイデアを探究するように促し、そして彼の最初のC3 WRCのテストのあと、我々はここ数カ月の作業を補完するアップグレードをいくつか導入した。より汎用性の高いクルマになったことで、ドライバーはシトロエンの高い期待に見合う結果を出せると信じている」