ERC2017/10/05

シルマチス、ERCラトビア参戦を突然キャンセル

(c)ERC

 ラルフス・シルマチスは、ラリー・リエパーヤでの2年連続の勝利が2018年のFIAヨーロッパ・ラリー選手権へのフル参戦の機会を得ることにつながるかもしれないと期待していたが、スポンサーの問題からスタートの2日前になって出場をキャンセルすることになった。

 シルマチスは昨年にERCではアクロポリス・ラリーでの初優勝をはじめ、シリーズで3勝を飾ってラトビア期待の星となったが、2017年シーズンは資金繰りの問題により、ERCは1戦のみの参戦に限定されてしまい、ERCジュニアU28のタイトル争いから除外される結果となってしまった。

 それでも彼は10月6〜8日に行われる母国での1戦に再びラトビアを拠点とするスポーツ・レーシング・テクノロジーズから参戦し、支援獲得へ向けてその実力をしっかりとアピールしたいと語っていた。

「昨年と同様に勝利を目指していくけど、最後にシュコダ・ファビアR5をドライブした時からかなり時間が空いてしまった、開幕戦のアソーレス以来だったからね。来年はもっと多くのラリーを走るためにスポンサーを見つけていく上で、勝利するということは極めて重要だ」とシルマチスは先週、語っていた。

 シルマチスは、母国ラトビア戦において、選手権を争うカイエタン・カイエタノヴィッチやブルーノ・マガラエスのほか、アレクセイ・ルクヤヌクやチームメイトのニコライ・グリアジン、さらにここでERCデビュー戦を迎える新鋭のカッレ・ロヴァンペラとのバトルも期待されていたが、ラトビア・メディアのGo4Speedの取材に対して、スポンサーの問題からラリー・リエパーヤを欠場し、来年のために集中することになったと答えている。

「この決定はスポンサーとV&Vマネージメントとともに行ったものだ。参戦をとり止めてセーブできた予算は、来季のことを考え、今後のトレーニングとテストに充てるつもりだ。可能であれば、WRC2への参戦したいんだ」とシルマチスは語っている。