WRC2022/11/01

ジャパン、ステージの準備が最終段階

(c)HH

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 ラリー・ジャパンの開幕まで1週間となったが、舞台となる愛知県と岐阜県のステージではコースの準備が最終段階を迎えている。

 9月に東海地方を襲った台風の影響によって一部のコースには走行が困難なほどの無数の倒木があったが、現在、これらとともに道路を覆っていた大量の落ち葉や落石を取り除く作業が各ステージにおいて進められている(写真はSS9/12のレイク・ミカワコ)。

 また、コースに覆いかかっていてラリーカーの走行に支障がでそうな枝についてもすべて取り払う作業が進められている。

 関係者によれば、この作業は各ステージの道路をもつ自治体の主導によって一斉に各ステージにおいて進められているもので、今週中にはすべてのステージでの作業が完了し、週明けのレッキでは完全な舞台を準備できるという。

 美しく紅葉した落ち葉がコースからすべて取り除かれることで、ラリー・ジャパンのステージの魅力は少し減ってしまうかもしれないという懸念はある。

 落ち葉は雪や雨と同じくあるがあままの自然と考えるなら、クリーンな林道になってしまったことへの異論もあるだろう。しかし、コース脇にたまった大量の落ち葉のなかには崖から落ちてきた木材、石、縁石、側溝が隠れているところがかなり多くあるため、小さなミスによってパンクやサスペンションを誘発する危険性もかなり高いことから、落ち葉の絨毯の撤去もまた避けられなかったものとも見られる。

 また、ステージからは落ち葉や落石が排除されただけではなく、崩壊しかかった路肩の修復やアスファルトの剥がれたあとを修復する作業が道路工事業者によって急ピッチで進められている。

 とくに4月の大雨による土砂崩れで道路が完全に崩落したSS16/18エナ・シティ・ステージの右コーナーは集中的な土木工事によって美しいコーナーとして蘇っている。