ニコラ・ジルスールは、ツール・ド・コルスにおけるティエリー・ヌーヴィルと自身の勝利を母国ベルギーのヒーロー、ブルーノ・ティリーに捧げたいと語った。
ティリーは1995年のツール・ド・コルスで、ベルギーにとって初のWRC勝利になるはずの歴史的なゴールまで2つのステージを残してフロントハブを壊してリタイアとなっている。
その悲劇的な事件から22年の歳月が経った今年、ヌーヴィルのセーフティクルーをティリーが務めくれたことがこの勝利にとって特別な意味をもたらしているとジルスールは考えている。
「今年は何度も勝利を逃してきだけに、僕とティエリーにとってコルシカは本当に特別な勝利となった。初めて2011年のIRCで一緒に勝利した時も、ここだった。しかし、もうひとつ重要なことがある」とジルスールは語った。
「僕が13歳のとき、1995年のツール・ド・コルスでブルーノ・ティリーが素晴らしいパフォーマンスを示して、僕に夢を与えてくれた。彼はずっとラリーをリードしていて、勝利をホイールベアリングの破損で奪われてしまったんだ」
「2004年に僕はブルーノのコドライバーを務める素晴らしいチャンスを得たことをいまでもはっきり覚えているよ。大きなチャレンジだったけど、僕のコドライバーとしての人生に決定的な道を示してくれたんだ」
「今回のコルシカで彼が僕らのレッキクルーのリーダーであり、セーフティクルーを務めてくれた。それは特別なことだ。なににも代えがたいハードな仕事を惜しむことなく我々のために尽くしてくれた。僕はこの勝利をブルーノ・ティリーに捧げたい」