WRC2019/02/15

スウェーデン、ラリー前記者会見

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―ヌーヴィル、レッキはどうでしたか?

ティエリー・ヌーヴィル:「コンディションはかなり良かった。僕たちの見解としては良かったよ。一番手に走る時は適切なアイスがあって雪はそれほどでもないのが理想で、レッキではそうだった。しかし、気温が上がったので、この後はどうなるか分からない。1回目の走行は大丈夫だと思うが、2回目はグラベルで荒れる可能性がある」

―ティエリー、モンテでは今季の良いスタートを切りました!去年はここラリー・スウェーデンで優勝しました。今回は良いフィーリングでイベントを迎えますか?

ヌーヴィル:「僕たちはスウェーデンでは常に強い。昨年は勝利できた。今年もタイヤの管理、戦略、そして他の事も、それらすべてを上手くやる必要がある。明日は2番手で走るので、金曜日の夜は土曜日のために良い順位を得ることを優先する。このラリーでは簡単に小さなミスが起きてしまうが、もしスノーバンクで20秒かそこら失えば、土曜日のポジションは非常に悪くなる可能性がある。例年同様、このラリーは常に難しい」

―昨年はタイトルに近かったですが惜しくも逃しました。今年は何を変えますか?

ヌーヴィル:「昨年の僕たちのパフォーマンスにはとても満足している。うまく行かなかったことはたくさんあるが、今年は、非常に信頼性の高いマシンで愚かなミスをすることなく全てを最適化しようと努力してきた。オイットとセバスチャンとの厳しい戦いになるだろうし、他の何人かのドライバーも最後までタイトル争いに絡んでくるかもしれない」

―オイット、ラリー・モンテカルロでのペースには満足できましたか?

オイット・タナク:「モンテは良かったよ。最後には自分たちのできることを全てやれた。チームはラリーの状況を良く分かっていて、すべてが機能し、クルマもありとあらゆるすべてのコンディションにおいてパフォーマンスを発揮することができた。パンクに関してはとにかく残念だったけど、ティエリーとセブが非常に良い走りをした。彼らとの戦いはハードだったよ、どんな結末になるのか読めなかった。でもここでの3番手スタートというのは悪くない」

―このラリーのための作戦は?

タナク:「ラリーにはそれぞれ何かしらの戦略がある。まずはタイヤをどれくらい、どこで使うことになるのかを考えていくことになる、2回目のループではこれが大変になってくる。それでもまだ今回は(タイヤに関しては)いちばん楽なラリーだ。選択肢が一つしかないからね。できるのは、セカンドスペアの使い方についての駆け引きと、マネージメントくらいだね。あとはただ速く走ることだけ。最初のループは問題ないと思うけど、2回目のループが(国内やヒストリックの)クルマが走った異なったラインが刻まれて、難しくなるかもしれない」

―シェイクダウンはどうでしたか?

タナク:「クルマの感触は最高だ。シェイクダウンは考えられるベスト(コンディション)だった。今あるこのオプションを使っていくだけで十分だ」

―エサペッカ、モンテは難しいシーズンのスタートとなってしまいましたが、ここスウェーデンではすべて一変させる可能性もあります。スノーでのシトロエンC3のテストはどうでしたか?ここで良いポジションを目指してプッシュするための自信を得ることはできていますか?

エサペッカ・ラッピ:「その2日間のテストの間に多くの作業に取り組んできたよ。実際には僕はそんなにやっていない、ただひたすらドライブしていただけで、メカニックたちがしっかりと仕事をしてくれた、彼らには本当に感謝している。僕たちはいくつか大きな変更を加え、クルマの感触も問題ないようには思えたけど、自分のクルマという感じがしなかった。かなり修正を加えて最終的には結構いい感じのセットアップにたどり着いたよ。テストのコースではアイスが足りてなかったけど、今日はアイスもあってグリップも高かった。まだこれから(セッティングを)いろいろ詰めていく必要がある。結構満足はしている」

―あなたは今朝のシェイクダウンでのコンディションについて『完璧だ』と語っていました。それは実際のステージについても言及していますか?

ラッピ:「そうさ、ウィンター・ラリーとしてはすべて思いどおり理想的なものだったよ」

―ここでは何を達成できると思いますか?

ラッピ:「それはよく分からない。問題はコンディションにかかっている、この週末の間にどう展開していくのか。明日の金曜日は比較的に楽になって、土曜日も最も厳しくなるだろう。雪が溶けてぬかるんでくると、こんなに楽しくなくなってくる、想定外のことがおこってくるかもしれない。面白いかもしれないけど・・・」

—ポントゥス、あなたはまだラリー・モンテカルロがまだ半分くらいしか終わっていない段階で、早くもスウェーデンに参戦することについて話していました。自分のホームでWRカーでラリーを走るというのには格別な思いがあることでしょう?

ポントゥス・ティデマンド:「確実に世界の中でも最もイケてるクルマの一つだし、これらの道路の特徴としては世界最高の一つだ。すごく楽しみにしている。とてもタフだし、とにかくスタートが待ちきれない」

―モンテカルロでは、あなたは毎ステージを終えるたびに笑顔でしたね。ここでも同じようになりますか?

ティデマンド:「もちろんだ。ここでも同じようにやれるようにしたい。自分たちのベスト尽してどうなるか期待したい。マーカス(・グロンホルム)と同じように、金曜日にクルマである程度の距離を重ねてみて、それで様子をみてみたい」

―今後あなたにとって、他に予定されているイベントはありますか?

ティデマンド:「そこは何も話せない、でもMスポーツでもっと他のラリーに参戦できることを期待しているよ」

―あなたはしっかりとパフォーマンスを遂行して可能な限りベストなリザルトを目指すわけですが、それによってじわじわとプレッシャーもかかってくるのでは?

ティデマンド:「それは感じていない。レベルが高すぎる、皆が本当に速いからね。場所によっては僕たちも十分なスピードを発揮できるかもしれない、でもまるまる1週間それをするというのは厳しい。僕たちはどこを間違えているのか、どの部分はできているのかというのをしっかり見極めて、それを分析していく。今回できることはそれがすべてだ」

―マーカス、あなたがWRC初勝利を収めたイベントで、9年ぶりのWRC復帰です。まず、戻ってきた気分はどうですか?

マーカス・グロンホルム:「気分はまあまあ良いが、9年間ラリーカーに乗らず、ノートも作っていなかったことをヒシヒシと感じる。間違った場所で何度もブレーキングし、スロットルを踏んだ。ノートは大丈夫ではなかったが、明日は改善して楽しめるよう頑張るよ」

―コドライバーのティモ・ラウティアイネンとの車中の掛け合いは、かつてのままですか?

グロンホルム:「上手くいっているよ。ティモが常にルールについて語っていることを除けばね!彼は常に僕にこうしろ、ああしろというんだ。ペアは全く問題ないが、スピードは戻っていない。そういうものだ」

―本来、競争好きな性格ですが、感触はどうですか?

グロンホルム:「驚くような素晴らしい結果がだせるとは思っていないが、トップ10に入る必要がある。おそらく、金曜日の後はどんどん良くなっていくだろう。土曜日は走ったことがあるステージなので、良い走りができるかもしれない。明日のステージはやったことがないので、少し難しい。どうなるかな」

―マシンはかつてあなたがドライブしていたマシンと比べてどう感じますか?

グロンホルム:「とてもドライブしやすいよ。最も異なるのはエアロパッケージだ。エンジンとサスペンションは優れており、全体のパッケージは非常にいい」

―選手権はどうですか?

グロンホルム:「レベルが高い。勝利の可能性を持つドライバーが4、5人いるので、セブの独り勝ちを阻止するために、多くのドライバーが彼に匹敵できるといいね。特に君たち・・・(タナクとヌーヴィル)。彼らは一歩ステップアップしてシーズンを終えなければならないね・・・」

―マーカス以外の人への質問ですが、グロンホルムについてお気に入りのエピソードは何ですか?

ラッピ:「『この車にはうんざりだ!』」(グロンホルムがプジョー307WRCについて言ったセリフ)

タナク:「あの時のチームボスの名前が思い出せない・・・かなり有名な人だったと思うけど・・・(注:プジョー・スポールのコラード・プロヴェラ)、マーカスが、3速で十分だと言った時だよ」

ヌーヴィル:「僕もまだ若かったが、その場面は見ていた。僕が実際に彼と参戦できた唯一のラリーはドイツだった。いくつか良い瞬間があったが、しかし、彼が牛に邪魔されてコースオフした時のことが印象深い・・・」

ティデマンド:「僕の記憶に残っているのは、マーカスがドイツのサービスパークで、ステージのコンディションはどうなるか聞かれて、『僕は気象予報士じゃない!』と答えたことだ」

(フロアからの質問)
―マーカス、このラリーをよく知っていると思いますが、コンディションについてどう思いますか?

グロンホルム:「僕は気象予報士じゃない!初日のレッキでは良く見えたが、そのあと変わって、気温が9度になり、今日も気温はプラスだ。一番手出走が有利となるかどうかわからない。たぶん4番手か5番手が最も良い出走順となるだろう」

ペター・ソルベルグ(2013年のワールドチャンピオン、今回はヒストリッククラスに参戦):「マーカス、君はこのラリーに勝つつもりだと僕に言ったよ。どうするつもりなのかい?」

グロンホルム:「ペター、君は僕が言ったことをちゃんと聞いていない。僕はおじいちゃんクラスで勝つと言ったんだ!」