スバル・ラリー・チームUSAは2018年も再びアメリカ・ラリー・アソシエーションシリーズ(ARA)に参戦する。テクニカル・パートナーのバーモント・スポーツカーが2018年のスバルWRX STIラリー・カーをプリペアし、2台体制で臨む。
チームのエースドライバーを務めるのは、複数回のラリーチャンピオンであるデビッド・ヒギンズだ。彼は2018年のARAシリーズの7ラウンドすべてに参戦する。
2017年のARAドライバーズ・チャンピオンであるトラビス・パストラーナは、ナイトロ・サーカスのライブイベントツアーが予定されているため、チームの2台目のマシンで限定的なラウンドに参戦する。その代わりに、クリス・アトキンソンとパトリック・サンデルがそれぞれ限定的なプログラムでスバルWRX STIをドライブしてARAシリーズに出場する。
「スバルのプロダクションカーの技術を紹介するにあたって、ラリーはエキサイティングでチャレンジングな方法を提供し続けている」とスバル・モータースポーツのディレクターを務めるロブ・ウェアは語った。
「我々はチャンピオンシップのタイトルを防衛するために、安定した実績のあるラリードライバーによってすべてのARAラウンドで2台体制のチームを走らせられることを喜んでいる」
2018年のARAシーズンは、4月20から22日にかけて開催されるオレゴン・トレイル・ラリーで開幕し、スバル・ラリー・チームUSAからはチームのチャンピオンシップ防衛をかけてデビッド・ヒギンズとともにアトキンソンが参戦する。
オーストラリアのラリースターであるアトキンソンは、過去にもスバルのモータースポーツプログラムの経験を持つ。2005年から2008年までの間、彼は2003年WRCチャンピオンのペター・ソルベルグとともに、スバル・ワールドラリーチームのファクトリードライバーを務めた。
アトキンソンは、有名なモンテカルロ・ラリーとラリー・メキシコでの表彰台を含め、WRCで41のステージ勝利と6回の表彰台を獲得した。
スバルはグローバルラリークロス(GRC)への参戦プログラムの一環として2016年後半にアトキンソンと契約し、昨年そこにパトリック・サンデルも加わったが、二人ともまだチームのもとでステージラリーに参戦していない。
「僕はラリークロスを通して世界のこの地域におけるスバル・ファンがどれ程素晴らしいかを垣間見て来たので、米国でラリーに参戦する機会を得られて本当に興奮している。雰囲気は素晴らしいだろう」とアトキンソンは語った。
「最後に高速ラリーをしてからしばらく経っているので、この挑戦を見くびるつもりはないが、素晴らしいチームとマシンを持っているので、楽しい挑戦になるだろう。この機会を与えてくれたスバル・オブ・アメリカとバーモント・スポーツカーに感謝している」
ARAシリーズは昨年と同じ5つのラウンドに加えて、2つの新しいイベントがデビューする予定だ。9月14日から15日にかけて開催されるアイダホ・ラリー、10月6日から7日にかけて開催されるワシントンのオリンピアとシェルトンに拠点を置くツール・ド・フォレスト・ラリーだ。
ツール・ド・フォレストのイベントは、最後に1983年に開催され、今年35年ぶりに復活するため、ARAの競技者にとって魅力的な新たな挑戦となるだろう。