スバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナクとキートン・ウィリアムズは、オージブウェ・フォレスト・ラリーで優勝、ARAナショナル・チャンピオンシップのタイトルを4年連続で獲得した。
今季すでに4勝を果たして選手権を圧倒してきたセメナク(スバルWRX ARA24)が先週末のオージブウェ・フォレスト・ラリーで2ラウンドを残してタイトルを確定させるには、勝利に加え、パワーステージでトップ2以内に入る必要があったが、コナー・マーテル(シュコダ・ファビアRS Rally2)が猛烈な走りを見せていたため、達成は難しいかと思われた。
マーテルは金曜日の3ステージで最速タイムを記録し、最初のループを終えてセメナクに17.1秒差をつけた。しかし、この日の夕方のステージで石にリムをヒットさせてスローパンクを喫して首位をセメナクに譲るとともに40秒遅れの2位となっていた。
それでもマーテルは諦めず、日曜日のオープニングステージを制したが、その後、ペースノートのミスによって木立に突っ込み、マシンを横転させてしまいリタイアを喫した。マーテルとコドライバーのアレックス・ジェルソミーノに怪我はなかった。
セメナクも、パワーステアリングの故障に見舞われ、次のロードセクションでは小さな火災が発生するなど、ハラハラする展開が続いたが、どちらのトラブルも対処し、6戦中5勝目を挙げてタイトルを決めることになった。
「すべての課題をクリアできて、最高の気分だ」と、セメナクはフィニッシュ後に語った。「波乱の1週間だったが、ほとんどのセクションでレースを楽しめた。良いイベントだったので、こうして締めくくることができて嬉しい。残りのシーズンは楽しみながら走りたい」
マーテルはオジブウェで結果を残すことはできなかったが、セメナクとの勝利を競って必死に戦ったことで、テネシー州で行われる次戦のオーバーマウンテン・ラリーで勝利を狙えるという手応えと自信を得た。
「ここに来て、スタート直後から絶好調でブランドンと互角に戦えたことは、僕にとって、大きな意味を持つし、自信となった」とマーテルは語った。「コースアウトして木にぶつかったのは、ペースノートが間違っていただけで、ドライビングミスではないので、自信が損なわれることはないと思う。テネシーは非常にタイトでテクニカルなコースなので、また彼らと互角に戦えるはずだ」
トラビス・パストラーナ(スバルWRX ARA25L)は総合2位でフィニッシュ、圧倒的な強さLN4クラスを制している。