ERC2022/06/16

ソランス、残念な結果もタイトル争い諦めず

(c)RedBull Content Pool

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 ニル・ソランスは、先週行われたヨーロッパ選手権のラリー・ポーランドでは残念ながらリタイアしたため選手権のポイントを獲得することはできなかったが、今後のタイトル争いにむけて多くのポジティブな収穫を得たと語った。

 ソランスはラリー・ポーランドのスタート直前で2BBレーシングとヒョンデi20 N Rally2で出場契約を取り付け、ほとんどテストをしていなかったにもかかわらず、地元のヒーローであり、最終的に優勝したミコワイ・マルツィックを相手に、初日からラリーをリードすることになった。しかし、彼はSS7ヴィエルチュキ・ステージで深いわだちのなかにあった岩でヒョンデi20 N Rally2のステアリングを壊してしまいコースアウト、リタイアとなった。

 ソランスは、一時、選手権リーダーのエフレン・ヤレーナ、チャンピオンシップのトップに躍り出る勢いだったにもかかわらず、彼との差は24ポイントへと広がってしまったことを悔しがっているが、ポーランドでいいパフォーマンスを示すことができたことが自信になったと語っている。

「実際のところ、僕たちにとっては良い週末だった。少なくとも、ダンパーに問題が出るまでは、とてもよかった」とソランスは語った。

「クレストの右コーナーがタイトになってきたので、とにかくスピードを落として、力を抜いて、安全に走ろうとした。だが、ゆっくり走っていたにもかかわらず、穴のなかの何かにぶつかってしまい、ダンパーが壊れてしまった」

「ステアリングがおかしいと思いながらも1km弱走り続け、ついにステアリングアームも壊してしまった。コースアウトしてしまったが、大きな木がない場所だったのが幸いして、マシンはバラバラにならずに済んだ」

「もちろんマシンには満足している。本当に速くスピードを上げることができたし、すべてにおいて快適だった。チームが素晴らしい仕事をしてくれて、マシンの準備も万端だった」

 ソランスは、チャンピオンシップの可能性はまだ広く開かれたままであると信じており、7月2日から3日にかけて開催されるラリー・リエパーヤで再びヒョンデをドライブする計画だと明かした。

「ミコ・マルツィックにおめでとうと言いたい。彼は本当に速くて、しかも安定していたので、この勝利に相応しい」とソランスは語った。

「僕たちにとっては悔しい結果になったが、チャンピオンシップはまだ終わっていないし、タイトル争いができることは分かっている」

「前の2戦では良いパフォーマンスを見せたし、ここでも問題が起こるまでは同様にできていた。それをラトビアでも続けるつもりだ。ラトビアは、路面は全く異なるが、スピードは似ているからね!」