ダニエル・ソルド(ヒョンデi20 N Rally2)が大接戦となったヴィドレイロ・ラリーをわずか0.8秒差で制して、ポルトガル・ラリー選手権の新チャンピオンに輝くことになった。
トヨタGAZOOレーシング・ポルトガルから出場するクリス・ミーク(トヨタGRヤリスRally2)、そしてヒョンデ・ポルトガルから出場するソルドという二人の元WRCトップドライバーのタイトル争いは、ソルドがパワーステージを勝利し、わずか0.8秒差でミークを下して幕を閉じた。イベント全体を通して、両者の差は最大でも3.7秒という大接戦の週末となった。
「本当に信じられない週末だった。素晴らしいバトルで、ギャップは最大でも3.7秒だったと思う。とても嬉しい。もちろんひとつのタイトルに過ぎないが、それでも最高の気分だ。この1年で僕たちは成長し、マシンも大きく前進した」とソルドはコメントした。
スリリングな戦いの末にチャンピオンシップが決定したことで、ソルドが所属するヒョンデ・ポルトガルの喜びは最高潮に達した。
ディフェンディングチャンピオンのミークは今季も4勝を挙げたが、2度のリタイアが大きく響くことになり、最終戦で今季3度目の勝利を飾ったソルドがチャンピオンシップでも逆転することになった。
タイトル獲得は逃したものの、ミークの表情は晴れやかだった。
「全力を尽くしたので、悔しさや苛立ちはない。勝つ者もいれば、2位になる者もいるのは当然のことだ。チャンピオンシップが0.8秒差で決まったことなんて今まで一度もなかったと思う。ダニの勝利を心から祝福するよ。僕たちは20年前から競い合っていて、当時はJWRCで彼に負けた」とミークは笑った。
「振り返ると、今季はうまくいかない場面も多かった。グラベルでは年間を通して圧倒的な強さを見せ、ラリー・ポルトガルでもトップを走っていたが、最終のロードセクションでマシンにトラブルが発生してしまった。それでも、良き友と競い合えたことは大きな喜びだった」
ソルドは長年のキャリアの中で、スペイン選手権とJWRCでもタイトルを手にしており、WRCでは3回の優勝と58回の表彰台獲得を誇っている。一方、ミークはWRCで通算5回の優勝と13回の表彰台を獲得している。
ポルトガル選手権の3位は地元出身のベテランであり、WRCの名の知られたアルミンド・アラウージョ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が獲得した。アラウージョは国内選手権で通算7回タイトルを獲得している。