RallyCross2017/04/25

ソルベルグ、タイヤブローは「最悪の瞬間だった」

(c)VW

 ペター・ソルベルグは、世界ラリークロス選手権第2戦のポルトガルRXをポールポジションからスタートしたものの、タイヤのブローによってまたも勝利を逃すことになった。ソルベルグは自身の優勝を逃しただけでなく、すぐ背後を走っていたチームメイトのヨハン・クリストファーソンの勝利のチャンスを奪うことになったこのパンクを「最悪の瞬間だった」とふり返った。

 ソルベルグはポールポジションからスタートダッシュを決めてレースの主導権を握り、チームメイトのクリストファーソンがそれに続き、チームは1-2態勢でゴールを目指すかに見えた。ところが、素晴らしいペースをみせていたソルベルグが2周目にタイヤをスローパンク、3周目に入るところのストレートで彼はクリストファーソンに首位を譲るつもりだったが不運にもタイヤはリムから完全に外れてブロー、すぐ背後につけていたチームメイトのスピードに影響を与えることになった。

「そうだね、僕らが週末に見せることができたスピードから考えたら、このような形で日曜日が終わることは望んではいなかったよ」とソルベルグは語った。

「計画ではできるだけ早く僕はラインから逃げるつもりだったんだ。僕らは週末を通してスピードがあったし、計画どおりにレース序盤にはヨハン(・クリストファーソン)が僕のあとに続いていた。しかし、僕は左リヤをスローパンクしてしまい、ストレートでどいてヨハンにパスさせるつもりだった。しかし、考えられる最悪の瞬間がそこで起こってしまったんだ。僕は彼をスローダウンさせてしまったが、どうしようもなかったよ」

 ソルベルグとクリストファーソンはレース序盤を1-2で引っ張りながら、ソルベルグは6位、ソルベルグのパンクに影響されたクリストファーソンも最終ラップのジョーカーでコースに戻った際に首位を守りきれずに3位に終わることになった。ソルベルグは不満を言葉ににじませつつも、PSRX VWスウェーデン・チームが9ポイント差でチーム選手権をリードできていることに満足していると語った。

「そのような最悪な出来事が起こったとはいえ、ちょうど一年前のことを思い起こすなら、チームの進歩は満足するものだし、選手権をリードしていることはとても満足しているよ」とソルベルグ。

「ヨハンが僕のチームメイトとしてそばにいてくれることに感謝しなければならない。彼のおかげでチームの順位を守ることができた。僕が彼からいつも何かを学んでいるし、自分の何かを彼に教えることができることを願っているよ」