WRC2018/09/20

ソルベルグ、ポロGTI R5を駆ってスペインで復帰へ

(c)VW

 元ワールドチャンピオンのペター・ソルベルグは、来月開催されるラリー・デ・エスパーニャでフォルクスワーゲンの新しいポロGTI R5を駆ってWRCに一戦だけ復帰する。

 フォルクスワーゲンは、10月25日から28日にかけて開催されるラリー・デ・エスパーニャでデビューするポロGTI R5の2台のうちの1台をエリック・カミリーがドライブすることを発表してきたが、もう1台のドライバーが誰になるのかをめぐってさまざまな憶測が囁かれてきた。

 スペインでは5年連続王座を獲得しているセバスチャン・オジエに加え、9度の王座を獲得したセバスチャン・ローブもシトロエンから今年最後の出場を予定しており、ソルベルグの参戦が決まったことによって3人のワールドチャンピオンが勢揃いする。3人のワールドチャンピオンが同一イベントで顔を揃えたのはローブ、ソルベルグ、ユハ・カンクネンが出場した2010年のラリー・フィンランド以来となる。

 ソルベルグは、2012年のスペインを最後にWRCに出場していないが、6年ぶりに同じラリーで復帰を行う。ヴェロニカ・エンガンがコドライバーを務める予定となっている。

「フォルクスワーゲンでWRCを復活するチャンスはユニークなものだ。このオファーを受け入れて非常にうれしいよ」と、ソルベルグは語った。

「1月にスウェーデンで車を運転したとき、私は止めたくありませんでした。ポロGTI R5のすべてが最初からうまくいっていたので、ラリー・デ・エスパーニャが本当に楽しみだよ」

「私はいつもグラベルとアスファルトのミックスしたこのイベントが好きだったし、2012年にラリーキャリアに幕を閉じた場所にふたたび戻ることは、きっと特別な気分になるだろうね。ポロGTI R5のデビューにふわしいいい結果を出せることを願っているよ」

 ソルベルグは過去188戦のWRCに出場するキャリアをもち、フォード、スバル、シトロエンのワークスチームで13勝を挙げ、2003年にはスバル・インプレッサで初のワールドチャンピオンを獲得している。

 フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スヴェン・スミーツは、ソルベルグが「真のラリーヒーロー」と強調した。

「すべてを賭け、いつも110%で行くというのがペッターのトレードマークだった。彼は。ポロGTI R5をテストしてきたし、我々の新しいカスタマースポーツカーをデビューさせるにふさわしい候補者の1人だとずっと思っていたんだ」とスミーツは語っている。