世界ラリークロス選手権の2017年ワールドチャンピオンに輝いたヨハン・クリストファーソンは、骨折を負っているにもかかわらず、強靱な意志で先週末のエステリングRXで4位になったペター・ソルベルグを称賛、彼こそ本物のヒーローだと語った。
ソルベルグはレースウィークの月曜日に骨折した鎖骨を固定する手術を受けたにもかかわらず、予選では2回のトップタイムをマーク、ファイナルレースもポールポジションからスタートすることになった。残念ながらスタート直後の1コーナーで彼はワイドになってしまい、勝利を諦めることになったが、痛みのために金曜日の練習走行を断念して土曜日からの予選出走が懸念されていたとは思えないほどの結果を残すことになった。
「病院からサーキットに真っ直ぐやってきて、レースをすることは僕自身が決めたことだ。僕は家族とチーム全体と何をすべきかについて多くのことを話し合ってきた。キツイ痛みがあって、ベッドに倒れ込みたいときもあったが、それでも僕は本当に運転したいと思ったんだ」とソルベルグは語った。
鎖骨の骨折は通常2カ月程度の静養が必要とされているが、彼はボルトで留める手術を5日前に受けたにもかかわらず、予選初日に臨んでいる。医師の支援によって特殊なプロテクターを装着していたが、ソルベルグは不安はあったと告白している。
「正直、少し恐かったよ。ふたたび後ろから追突されないかってね。大きな衝撃を恐れていたけど、小さな接触しかなかったし、4位は悪くないどころか最高の結果だよ。リガの後では走れないかもしれないと思っていたからね」
チームメイトのクリストファーソンは、予選初日の雨のなかでソルベルグがコースのラップレコードを叩き出したときに衝撃を受けたと告白した。
「手術のわずか5日後に彼が予選の最初のレースでトラックのラップレコードを叩きだしたときには本当に衝撃を受けたよ。ケガを負っているのもかかわらず、戦いを諦めずに、戦い続けて、夢のような勝利に近づいた。僕自身はファイナルへの進出を逃し、ついてなかったが、今週は彼のための週末だった。彼には本当に驚かされ続けているが、今回は本当に感動した。彼こそ本当のヒーローだよ!」