WRC2018/08/12

タナク、「ドイツでも最大得点を狙う」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオイット・タナクは、今週のラリー・ドイッチュランドでチャンピオンシップ争いに舞い戻るためにも再び最大得点を望んでいる。

 タナクは先月のラリー・フィンランドで優勝し、最大の30ポイントを獲得しており、昨年、初めてターマックでの優勝を経験したラリー・ドイッチュラントでは再び自身にできる最大のパフォーマンスを発揮して初のワールドチャンピンに近づけることを期待している。

「僕たちはフィンランドで優勝したので、高い目標をもってドイツに行くつもりだ。僕はイベント一つ一つに取り組み、それぞれのラリーで最大ポイントを獲得して、チャンピオンシップ争いに戻れるかどうかを見てみたい」とタナクは語った。

 フィンランドでは選手権をリードするティエリー・ヌーヴィルとセバスチャン・オジエの2人とも足踏みをしたため、タナクは今季2度目の勝利によってランキングの差を縮めた。彼は、ヌーヴィルを46ポイント差、オジエを25ポイント差で追っており、残る5ラウンドでは最大150ポイントが獲得可能だ。

 選手権は4つのグラベルイベントを終えてターマックに戻るが、南西ドイツの予期せぬ天候と3つの異なるタイプのステージは、タイヤチョイスとマシンのセットアップをしばしば大きな賭けにしてしまうが、タナクは週末の戦いを心待ちにしている。

「僕はたくさんの異なる道路を持つ挑戦が大好きだ。僕たちは天候に注意を払う必要がある。昨年のラリーで勝利したとき、タイヤチョイスが大きな違いを生み出した」とタナクは語った。

 タナクの1年前のドイツでの勝利は、Mスポーツのフォード・フィエスタWRCによって成し遂げたものだったが、前のターマックラウンドであったコルシカを2位で終えた彼はヤリスWRCでも同じことを繰り返すことができると信じている。

「ヤリスWRCはこれまでのターマックでかなり素晴らしいパフォーマンスだったので、僕たちはトップに向かって戦うために必要なものすべてを用意しておきたい」

 トヨタGAZOOレーシング・チーム代表のトミ・マキネンはチームがその勢いを引き継ぐことができると考えている。

「ヤリスWRCは全般的にこれまでターマックで良好なパフォーマンスを示してきたが、その進歩をこのラリーでも継続したいと考えている」とマキネン代表は語った。

「これまで獲得した経験を活かし、我々が改善できるいくつかの特定の分野があるが、プレイベントテストは非常にうまくいったと思っている」