WRC2025/07/24

タナク、ソルベルグはRally1フル参戦にふさわしい

(c)Hyundai

 オイット・タナクは、ラリー・エストニアで素晴らしい勝利を飾ったオリヴァー・ソルベルグがRally1カーでフル参戦するにふさわしい実力を証明したと語った。

 ソルベルグはトヨタから与えられたたった一度きりのチャンスをモノにして、先週末のラリー・エストニアで圧倒的な勝利を飾って世界を驚かせた。
 
 ソルベルグにとっては、2022年末にヒョンデを解雇されて以来、3年ぶりのトップカテゴリー参戦だったが、あの当時のチームメイトであるタナクとティエリー・ヌーヴィルという二人のワールドチャンピオンを完全に抑えきってキャリア初優勝を飾り、WRC関係者にも強い印象を残すことになった。

 タナクは、ソルベルグとまったく互角の走行ポジションからスタートした土曜日の朝、若きチャレンジャーを攻略するかにみえたが、シケインでミスを犯してしまい、ソルベルグを逃がしている。しかし、タナクはあのミスが敗因になったのか?との質問に対して、それがなかったとしてもソルベルグには勝てなかったと認めている。

「たとえ土曜日の朝に僕がミスを犯してなかったとしても、オリヴァーがこのラリーに勝つだろうと確信していた」とタナクは語った。 「彼はマシンを位のままにコントロールし、楽しんでいた」

 タナクはラリー・エストニア前、自身の優勝の可能性について驚くほど悲観的な発言をしてきたが、それは優勝争いのライバルがソルベルグになることを、もちろん想定したものではなかった。

「ラリー前からマシンに少し苦戦していたし、準備のために参戦した南エストニアのローカルイベントでも苦戦していたので、ペースを出すのに少し苦労するだろうとは思っていた」

「正直に言うと、エストニアでは2位争いができると思っていたし、最終的には2位を獲得することはできた。しかし、ラリー前は、カッレ(・ロヴァンペラ)の後ろになると思っていたし、オリヴァーの後ろになるとは思ってもいなかった」

 タナクは、2022年当時、まだ20歳だった元チームメイトがどれほど困難を強いられたのかを知っている。

「2022年当時、僕たち全員が苦労していた。マシンの開発が遅れ、シーズン序盤にどれほど多くのトラブルに見舞われたのかをみんなが知っていた。ティエリーや僕らはある程度の経験があったから、少しはうまく対処できた。しかし、当時、まだジュニアドライバーとして起用されたばかりの彼にとっては、全てが同時に学びの連続だったのだ」

「こんな風に水に放り込めば、誰だって泳ぐのが本当に難しいのは分かる。それでも、彼にとってはそれも良い経験になった。こうして今、彼はRally1に帰ってきて誰にも勝てることを証明したのだから、間違いなく(Rally1への)フル参戦の準備万端だよ」