WRC2022/07/28

タナク、ヘルメットをチャリティオークションに

(c)Ott Tanak

 オイット・タナクは、今月のラリー・エストニアで3位に入賞した際に着用していたスティロのヘルメットをオークションに出品している。

 ヘルメットの売上金は、『Gift of Life』財団に寄付され、がんと闘う患者と家族のために利用されるという。

 2019年の世界ラリー王者であるタナクは次のように説明した。「今年はBetsafeとパートナーシップを結んで5周年なので、普通のキャンペーンではなく、最も救いの手を必要としている人たちのためになることをしようと決めた」

「そこで、ラリー・エストニアで使用したヘルメットを『Gift of Life』財団に寄付し、オークションにかけることにした」

「その収益はすべて、がんと闘う人たちのために使われる。がんと闘うことは、非常に辛く複雑で長いプロセスであり、患者やその愛する人たちは多くの力を必要とする。その際、周囲のサポート体制が非常に重要な役割を果たす。『Gift of Life(命の贈り物)』は、国の医療制度ではもはや助けることができない多くの人々にとって、最後の希望の光となるものだ。この財団は8年前から活動しているが、その間、エストニアで1500家族以上を支援してきた。このことは、この財団がいかに重要で、いかに必要とされているかを示している」

 Gift of Lifeの創設者であり、理事会のメンバーでもあるトイヴォ・タナーフスは、タナクが患者を支援するためにヘルメットを寄付したことだけでなく、ステージ上でもステージ外でも積極的にロールモデルとなっていることに感謝の意を表した。

「ラリーは最も速くフィニッシュしたドライバーが勝つが、がん患者も時間と戦かっている」

「私たちの財団に救いを求めてやって来る人々に、オークションを通じて、大切な人たちに囲まれたかけがえのない時間を贈ることができる」

 Betsafeがサポートするタナクのオークションは、現地時間7月27日10時にスタートし、8月3日16時に終了する予定だ。タナクのFacebookページ上で開催され、ヘルメットは最高額の入札をした人に贈られる。入札開始価格は1ユーロとなっていたが、28日12時の時点では6500ユーロ(およそ90万円)まで金額が跳ね上がっている。