WRC2018/09/06

タナク、担当エンジニアの辞任に不満?

(c)Toyota

 にわかに信じがたい話だが、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム代表のトミ・マキネンとオイット・タナクと間に不協和音があるという。

 タナクはフィンランドとドイツで2連勝を飾ってドライバーズ選手権の3位につけており、いまやチームのエースとしての不動の地位を固めつつある。また、トヨタの広大な新しいファクトリーがエストニアのタリンにオープンするなど、トヨタとタナクの絆はいっそう深まったかのようにも見える。しかし、ドイツのポディウムではまるでタナクがマキネンを避けるような険悪な雰囲気だったことがカメラマンによって目撃されている。

 関係者によれば、タナクの不満は、彼の担当エンジニアだったケヴィン・ポステックがチームを去ったことが背景にあるという。

「タナクはマキネンとセッティングへの考えが一致しませんでした。トヨタにはMスポーツ時代からタナクが信頼していたエンジニアがいたのですが、ボスの方針に従わないため居づらくなって最近辞めました。そのためタナクはいっそうマキネンへの不満が大きくなったようです」と関係者は語った。

 ヤリスの油圧式のセンターデフのセッティングについてもヤリ-マティ・ラトバラとエサペッカ・ラッピはともに50:50の前後駆動配分だが、タナクだけはリヤに70%の駆動配分となっている。

「トヨタはマキネンの強いリーダーシップでここまで成功に至ったわけですが、チームの多くの中心メンバーが辞めていったように、彼は『絶対』を求める傾向が強いことは確か。タナクはドイツでもマキネンの指示に従わず、自分のクルマは自分のエンジニア、メカニックにしか触らせなかったようです。タイトルのチャンスが出てきただけに、小さな不協和音が大きな亀裂に発展しないことを願うばかりです」